「さようならカルラ」スアレス ナバロが最後のウインブルドンをセンターコートで終える
2年ぶりの開催となる今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月28日~7月11日/グラスコート)の大会2日目は、男女のシングルス1回戦が行われた。
カルラ・スアレス ナバロ(スペイン)は試合に負けたあと、自分はウインブルドンでもっとも幸せな選手だと宣言した。
このコメントは理解できるものであり、また心に強く訴えかけた。32歳のスアレス ナバロはホジキンリンパ腫(悪性リンパ腫の一種)を患い抗がん剤治療を受けるため、1年以上戦線から離れていたあとにオールイングランド・クラブに戻ってきた。
元トップ10プレーヤーのスアレス ナバロは4月に治癒したと発表し、のちにこれが彼女がツアーを回る最後の年になるだろうと告げた。彼女は火曜日、変わらずUSオープン後に引退する予定だと語った。
つまりこれは彼女にとって、最後のウインブルドンとなる。彼女はセンターコートで第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)に1-6 7-6(1) 1-6で敗れたが、世界ランク1位の相手にフルセットの戦いを強いた。
「多くの感情が溢れたわ。容易ではないけど、私は本当に楽しんでいるの。この日以上に素晴らしいものを求めることはできないわ」とスアレス ナバロはコメントした。
スアレス ナバロは第2セットで敗戦まであと2ポイントというところまで追い詰められながら挽回に成功したが、最終セットでは最初の13ポイントを連続で落として勢いを手放してしまった。
「私はベストを尽くそうとしていたわ。試合に勝つために何をすべきかは分かっていたけれど、私の体は2年前と同じじゃない。コートで時間を過ごすと疲労を感じるの」と彼女は説明した。
バーティはスアレス ナバロがコートから去るとき、拍手を送る観客たちに加わった。(C)AP(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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