右膝手術の23日後、フリッツがウインブルドンで初の3回戦進出を決める

写真はテイラー・フリッツ(アメリカ)(Getty Images)


 2年ぶりの開催となる今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月28日~7月11日/グラスコート)の大会4日目は、男女シングルス2回戦残り試合と男女ダブルス1回戦が行われた。

 約1ヵ月前、テイラー・フリッツ(アメリカ)はフレンチ・オープン2回戦での敗戦後に車いすでコートから去った。そしてその数日後、彼は右膝に手術を受けた。そして今、彼はグランドスラム大会でプレーに戻っただけでなくウインブルドンで3回戦に進出した。

 木曜日に3時間半以上を費やして同胞のスティーブ・ジョンソン(アメリカ)に6-4 7-6(4) 4-6 6-7(4) 6-4で競り勝ったあと、第31シードのフリッツは「これはきっと、実際のプロ大会における手術後の復帰としては誰よりも早いはずだ。素早い方向転換を必要とするスポーツにおいては、間違いなく最速じゃないかな。ゴルフなどで誰かがやったことがあるかもしれないけど」と語った。

 右脚に黒いサポーターを装着したフリッツは24本のサービスエースを決め、58本のウィナーに対してアンフォーストエラーは32本に抑えた。ウインブルドンに5度目の出場となるフリッツは、ボトムハーフ(ドローの下半分)で初めて3回戦に進出した7人の選手のひとりになった。

 あのロラン・ギャロスでの6月3日から、大きな好転だった。

「立とうとしたけど立ち上がれなかった。自分のチームを見て、僕は『長いことプレーできないだろう』と言ったよ。こんなふうに感じたケガは今まで一度もなかったからね。膝の中で何かが弾けるような音を聞いたんだ」とフリッツは振り返った。

「だから言うまでもなく落ち込んだし、MRI検査の結果で何か凄く悪いものが見つかるだろうと予想していたんだ」

 検査を受けたあとフリッツは回復に4~6週間かかるだろうと言われたが、この木曜日は手術から数えて23日目だった。彼が2020年USオープン準優勝者のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦する土曜日は、手術後25日目となる。

「なるようになるさ。僕はすでにすべてを考慮して、自分や他の誰かが予想していた以上のことをやったんだ。膝の手術から3週間というときに、ここ26時間で9セットをプレーしたんだからね」とフリッツは話した。

 第4シードのズベレフは2018年ウインブルドン2回戦での5セットマッチの勝利を含め、フリッツとの対戦成績で2勝1敗と勝ち越している。

 テニス・サングレン(アメリカ)を7-5 6-2 6-3で破ったあと、ズベレフは「彼がここでプレーしていることに、凄く驚いているよ。そして彼がいかにいいプレーをしているかについても、ビックリしているんだ。これほど早くカムバックできたことは称賛に値する」とコメントした。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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