ジョコビッチが東京オリンピック出場の可能性について「フィフティ・フィフティ」と発言

写真はウインブルドン優勝後の記者会見でのノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 ゴールデンスラム(四大大会全制覇+オリンピックの金メダル)を達成する可能性があるにも関わらず、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は東京オリンピックでプレーするかまだ決断できていない。無観客での開催となったことと新型コロナウイルス(COVID-19)の対策による制限のため、ジョコビッチは日本に行くべきか迷っている。

 日曜日にウインブルドンで3連覇を決めたあと、ジョコビッチは「よく考えなければならない。僕のプランはずっと“東京オリンピックに出場する”というものだった。でも今、僕の気持ちは二分されている。ここ数日に聞いたことがあるから、50-50(フィフティ・フィフティ)というところだ」とコメントした。

 彼が耳にしたニュースというのは無観客開催であるということに加え、規制のために帯同できるスタッフの人数が制限されることになることも含まれている。

「その話を聞いて本当にがっかりしたよ」とジョコビッチは明かした。

 ラファエル・ナダル(スペイン)がすでに欠場を決め、ロジャー・フェデラー(スイス)はまだ決断を下していない。

 この日行われたウインブルドン決勝でマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)を倒したジョコビッチは、オーストラリアン・オープンとフレンチ・オープンに続いて2021年に開催された3つのグランドスラム大会でタイトルを獲得した。

 もし東京オリンピックとUSオープンで優勝すれば、ジョコビッチはゴールデンスラムを達成した史上初の男子プレーヤーとなれるのだ。この類まれな偉業を成し遂げたのは、1989年のシュテフィ・グラフ(ドイツ)しかいない。

 ジョコビッチのコーチであるゴラン・イバニセビッチ(クロアチア)は、ゴールデンスラムを見たいと願っている。

「もしゴールデンスラムを成し遂げられる者がいるとしたら、それは彼だ。彼はキャリアで初めて同じ年に最初の3つのグランドスラム大会でタイトルを獲り、今や4つを勝ち獲るチャンスを手にしている。そうなったら信じられないほど素晴らしいだろうね」とイバニセビッチは語った。(APライター◎マティアス・カレン/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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