「マスクのまま記念撮影している」5度目のオリンピックに臨むストーサーがコロナ禍の選手村を語る [東京2020]

コートの五輪マークで記念撮影するオーストラリアチーム(左からトムヤノビッチ、バーティ、ストーサー、サンダース、ペレス)(Getty Images)

「東京オリンピック2020テニス競技」(東京都江東区・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/7月24日~8月1日/ハードコート)で5度目のオリンピック出場となるサマンサ・ストーサー(オーストラリア)が選手村の様子などを語った。

「小さな問題はあり、少し難しい状況の中でもここに実際に来られたことがすでに大きな成果のように感じられる。すべてのオリンピックは異なるもので、それぞれに素晴らしさがある。普通とは違う状況の中だけど、何よりここでプレーできることが素晴らしいと思う」

  オリンピックで好きな瞬間を挙げた。

「開会式でトンネルを潜って入場する直前、周囲を何百人ものアスリートに囲まれ、皆が盛り上がったり叫んだりしてくれるとき。あれほど素晴らしい瞬間はない。それ以外にも選手村でエレベーターを待っているとき、これまでまったく知らなかった競技の選手とばったり出くわすとき。誰もが会話をしたいと思っているし、皆が健闘を祈ってくれる。あれも凄くいいものだと思う」

 選手村は新型コロナウイルス(COVID-19)の影響でどう変わったのか。

「通常とは明らかに違う。皆がお互いを警戒しているように感じられる。他の選手と記念撮影をするときでも、皆マスクをしたままなの。マスクがないほうがいいに決まっているけど、今はそうするしかない。感染対策を意識するのは結構大変だけど、ここしばらくはその状況が続いているから慣れてきた感じもする」

 1回戦でエレナ・リバキナ(カザフスタン)と対戦する。

「1回戦の相手はチェックした。その先は見ないようにしている。コーチと少し電話で話し合った。またあとでもう少し話す予定。でも、どの試合も難しいと思う。“あの相手のほうがよかった”と言えるような簡単なドローじゃないから。でも自分の国を代表して戦えることは大きな誇り。1回戦は勝ち抜きたい」


2004年のアテネオリンピックに出場したストーサー

 2032年のオリンピックが故郷のブリスベンに決まった。

「ブリスベンで育ったから家に近いし、実際に競技を観にいきたいと思う。ブリスベン全体が素晴らしい大会になるように間違いなく全力を尽くしてくれるはず。過去の大会よりも素晴らしいものになることを願っている」

 昨年、パートナーとの間に娘が生まれた。

「離れ離れになるのは簡単じゃない。今ようやく歩き始めようとしているところ。その大事な時期を逃すのは分かっていたけど、辛いもの。家を離れるときが一番辛かった。でも数ヵ月後には会えると思う。テレビ電話で話すことができるのは凄くいいこと」

 オーストラリア代表チームにはアシュリー・バーティ(オーストラリア)らレベルの高い選手が揃っている。

「アッシュがチームメイトになるのはこれ以上なく心強い。それがオリンピックだろうと、他の大会だろうと同じようにね。私たちは上手くやれると思う。アッシュだけでなく、アイラ・トムヤノビッチ(オーストラリア)、ストーム・サンダース(オーストラリア)、エレン・ペレス(オーストラリア)にとっては初めてのオリンピックだから、皆と素晴らしい経験ができればいい。私には経験があるけど、彼女たちを通してまた新たなものが見えればいいし、凄く楽しみにしている」(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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