前年覇者ティームが右手首のケガでUSオープンを欠場、今シーズン残りを全休し長期離脱へ「非常にがっかりしている」
ドミニク・ティーム(オーストリア)が右手首のケガによりシーズンの残り期間を通してプレーできないと発表し、ディフェンディング・チャンピオンとして臨むはずだったUSオープン出場を取り消した。
6月のマヨルカ選手権でプレーしているときに手首を痛めたティームは、先週の練習中にボールを打っているときに痛みが再発したのだと明かした。医師はトレーニングを再開する前、彼に6週間は手首に装具を装着して生活することを薦めていた。
世界ランク6位のティームはこの事実を自身のSNSへの投稿で公表し、彼のマネージメント会社は声明文でティームの負傷が右手首尺骨側後鞘の剥離であると説明した。
「USオープンのタイトルを防衛できないこと、シーズンの残りでプレーできないことに非常にがっかりしています。でもこれが僕がやらなければならないことなのだと分かっている。僕の前にはまだ長いキャリアがあるので、ケガを完治させてしっかり戦える状態になって初めて復帰したいと思います」と27歳のティームは声明文の中で述べた。
昨年のUSオープン決勝でアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を倒したティームは、グランドスラム初優勝を果たした。彼はまたその試合で、2セットダウンから挽回してUSオープン優勝を遂げた1949年のパンチョ・ゴンサレス(アメリカ)以来の選手となった。
フレンチ・オープンでも2度決勝に進出した実績を持つティームだが、彼は今年のロラン・ギャロス1回戦でパブロ・アンドゥハル(スペイン)に驚きの敗戦を喫したあとは1試合しかプレーしていなかった。彼はマヨルカの初戦でアドリアン・マナリノ(フランス)に対してリードしていたが、そこで手首を痛めたため棄権を強いられていた。
今年のUSオープンではすでに5度の優勝を誇るロジャー・フェデラー(スイス)と2016年覇者のスタン・ワウリンカ(スイス)がケガのため欠場を決めており、その中にティームも加わった。
今年最後のグランドスラム大会であるUSオープンは、8月30日に開幕する予定になっている。(C)AP(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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