ナブラチロワとマッケンローがコートでの行動を謝罪も、マーガレット・コートの同性愛者差別発言を猛烈に批判

マルチナ・ナブラチロワ(アメリカ)とジョン・マッケンロー(アメリカ)がオーストラリアン・オープンのルールに反し、マーガレット・コート・アリーナの名前を変更すべきだというキャンペーンを行ったことを謝罪した。だが、このテニス界のレジェンドや元プレーヤーの解説者たちは、自分たちの発したメッセージについて後悔の念は抱いていないようだ。

 ナブラチロワは火曜日にアリーナの審判台に上って観衆の注目を集めたが、大会主催者によって降ろされた。ナブラチロワとマッケンローはそこで、「イボンヌ・グーラゴング・アリーナ」と描かれた横断幕を広げた。

 オーストラリアテニス協会は多様性を受け入れるものだと反応しながらも、同時に大会が公平に行われるためにレギュレーションやルールがあり、2人の偉大なゲストたちはルールに反したと主張した。

 水曜日にナブラチロワは、テニスチャンネルで謝罪した。「トラブルに巻き込まれた。ルールを破ったことは申し訳ない。そんなルールがあったなどとは知らなかった。知っていたら、別の方法をとったと思う」。

「それでも私は自分の意見を主張したと思う。それは基本的に、ある建物の名前を付けるとき、その人物がコート上で成し遂げたことだけでなくコート外での行動や言動も考慮に入れなければならない。その人物の全体を見るべきよ」とナブラチロワは付け加えた。

 一方、マッケンローは「私はルールブックにきちんと目を通していないタイプなのは認める。今回の件では、オーストラリアン・オープンのプレスパスのルールをきちんと把握していなかった。それについては、オーストラリアテニス協会に謝罪する」とルール違反を犯したことについては謝罪した。

 マーガレット・コート(オーストラリア)が同性愛者による結婚やトランスジェンダーのアスリートについて差別的な発言をしたことに対して、自身が同性愛者であるナブラチロワは強く反発していたことが今回の事件の背景にあった。

(APライター◎ジョン・パイ/構成◎テニスマガジン)

※写真はマーガレット・コート・アリーナ イメージ(Getty Images)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 26: Detail of a security camera with a reflection of Margaret Court Arena on day seven of the 2020 Australian Open at Melbourne Park on January 26, 2020 in Melbourne, Australia. (Photo by Mike Owen/Getty Images)

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