「なおみを倒して強くなっている」大坂を倒したフェルナンデスを警戒するスビトリーナ [USオープン]

4回戦でシモナ・ハレプ(ルーマニア)を倒し、笑顔を見せるエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月30日~9月13日/ハードコート)の女子シングルス4回戦で、第5シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)が第12シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)を6-3 6-3で下して準々決勝に進出した。

「いい試合だった。屋根が閉じた状態で観客による素晴らしい雰囲気を楽しめた。シモナとの試合はいつもバトルになるけど、今回もいい試合だった。勝ててうれしい」

 屋根が閉じられた影響。

「大きな違いはなかったと思う。どちらにとっても同じ条件。インドア、アウトドア、異なるサーフェス、異なる状況でプレーしてきたのだから。第1セットの3-3で15-40から逆転したゲームが大きなポイントだったと思う。とにかく1ポイントずつ集中して取ろうとした。その重要な場面で素晴らしいプレーができたと思う。第2セットでシモナが反撃してブレークされそうだったときも、物凄く厳しい状況でも気持ちを強く持つことができた。そこでブレークされなかったことがストレート勝ちできた大きなポイントになった」 

 キャリアの中で現在の自信のレベルを過去と比べるとどうか。

「以前のことを振り返るのは難しいけど、過去にも素晴らしいテニスを見せたときもある。でも、いま世界で3位にいることは、5位や6位とは全然違うもの。違う年だし、パフォーマンスも恐らく違う。今は自信もあり、本当にアグレッシブにプレーできている。多くのウィナーも決めて、キャリアの中で一番アグレッシブにプレーできているんじゃないかな。サービスも凄くいい。このレベルを継続していい精神状態で次の試合にも臨みたい。次のチャレンジを楽しみにしている」

 次の相手、レイラ・フェルナンデス(カナダ)について。

「昨年3月のモンテレイ(メキシコ)で一度対戦した。そのときから彼女は物凄い勢いでボールを強打していた。6-4 7-5かな、接戦だった。彼女が素晴らしいテニスをできるのは、そこで目の当たりにした。今大会では彼女がさらに強くなっている。自信も深まっているはず。大坂なおみ(日清食品)を倒したのは彼女が強くなっている証拠。でも、準々決勝では自分のことに集中して、最高のプレーを見せることが一番大事になる」

 夫のガエル・モンフィス(フランス)がコーチングしてくれることについて。

「私にはきちんとアドバイスをくれるコーチがいる。ガエルはどちらかというと、自分を盛り上げてくれる存在。テニスついてたくさん話をして、私も彼を応援するけど、彼には彼のコーチングチームがある。だから、お互いをコーチングしている訳ではなく、お互いを支え合うような存在」

 今年はアップダウンもあったと思うが、他のグランドスラム3大会に比べて今大会に臨むときの気持ちはどのように違ったか。

「あまり考えたことはなかったけど、今は目の前の試合により集中できている。明日オフがあるからリカバリーの時間、次の試合のための準備に入る。現在の自分の状態は凄くいいと思う。コートでの感触もいいし、動きもいい。この大会の直前、シカゴ・オープンにワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したコーチの決断が素晴らしかった。そこで優勝していい試合を重ねられた。その前のシンシナティでアンジー(ケルバー/ドイツ)に負けた試合では最高のパフォーマンスを発揮できなかったから。今はこの瞬間にフォーカスしている。いい状態で次の試合に臨みたい」(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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