東京で得た自信を胸にズベレフが準々決勝進出「金メダルは持ってきているよ」 [USオープン]

写真はアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月30日~9月13日/ハードコート)の大会8日目は、トップハーフ(ドローの上半分)の男女シングルス4回戦などが行われた。

 アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)とベリンダ・ベンチッチ(スイス)はともに、首にかけた金メダルと調和するトロフィーを手にすることを望んでいる。東京五輪テニス競技のチャンピオンたちは月曜日に揃ってUSオープン準々決勝に駒を進め、彼らのグランドスラム初タイトルにまた一歩近づいた。

 第4シードのズベレフは第13シードのヤニク・シナー(イタリア)を6-4 6-4 7-6(7)で下し、このところの連勝数を「15」に伸ばした。ズベレフはその進撃を日本で始めるとシンシナティでもタイトルを獲得し、USオープンでもそれを継続している。彼は昨年のUSオープン決勝で2セットアップとしてタイトルにあと一歩まで迫ったが、ドミニク・ティーム(オーストリア)に逆転負けを喫していた。

「僕は自分がいる場所や物事の進み具合、そしてここ数ヵ月の成り行きに満足している。僕は準々決勝に至った。ここからは間違いなく、試合が簡単になることはない」とズベレフはコメントした。

 オンコートインタビューで金メダルをニューヨークに持ってきているかと聞かれたズベレフは、イエスと答えた。元ガールフレンドにドメスティック・バイオレンス(DV:家庭内暴力)で糾弾された24歳のズベレフは、自分にはガールフレンドがいないのでベッドの中でメダルを抱いているのだとジョークを言った。

 メダルを身近に置いておくことについて、ズベレフは先月に成し遂げた自分の成功を思い出せるための方法なのだと語った。彼は4回戦での第2セット終盤にいくつかの競ったゲームを取り、そのあと第3セットのタイブレークで劣勢を覆すことができた理由として東京での勝利から得た自信を挙げた。

「それは恐らく、僕にとってここ数ヵ月があるおかげなんだと思うんだ」とズベレフは語った。

 ズベレフの連勝には、東京オリンピック準決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に対して挙げた勝利も含まれていた。

「オリンピックで勝ち、シンシナティでも優勝した。そして彼は今、ここでもいいプレーをしている。彼はいいサーブを打っていると思うよ」とシナーは勝者を称えた。

 月曜日のシナー戦で17本のサービスエースを決めたズベレフは次のラウンドで、第22シードのライリー・オペルカ(アメリカ)を6-7(6) 6-4 6-1 6-3で破って勝ち上がったロイド・ハリス(南アフリカ)と対戦する。(APライター◎ブライアン・マホニー/構成◎テニスマガジン)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles