「今日が結婚記念日だから勝つしかなかった」優勝スピーチで語ったメドベージェフ [USオープン]

優勝スピーチをするダニール・メドベージェフ(ロシア)とそれを聞くノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月30日~9月13日/ハードコート)の男子シングルス決勝で第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が6-4 6-4 6-4で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を倒し、試合後のセレモニーでスピーチを行った。

 2年前、ここでラファエル・ナダル(スペイン)に5セットの末に敗れてからかなりの時間が経ちました。あなたはそこから学び成長すると誓いました。2年後にここへ戻り、タイトルを獲るには何が必要でしたか?

「今までスピーチした中で一番緊張しているよ。まず、ファンの皆とノバクに謝りたい。彼が今日目指していたものは、誰もが知っているはずだ。君が今年、そしてキャリアを通して達成してきたこと…。これまで誰にも言ったことがないけど、言うよ。君は僕にとって史上最高のテニス選手だよ。次に、ここに来ている僕のチームに感謝を伝えたい。ダーシャ、オリバー、ジル、フランチスカ。両親、姉、家族、ここにいる友人、遠くから応援してくれた友人。皆ありがとう。グランドスラム大会で優勝するのは本当に簡単なことじゃない。ここまでの道程で応援してくれて感謝している。そして観客の皆もありがとう。今日はちょっとノバクのほうに応援が偏っていたけど、それはしょうがないかな。でも君らは今大会で僕にたくさんのエネルギーをくれた。今回だけじゃなくて、2019年からだね。今日まで本当に助けになった。簡単じゃなかったけど、ありがとう。凄く甘いお知らせでスピーチを締めくくりたい。今日は僕と妻の3度目の結婚記念日なんだ。大会中はプレゼントのことを考えられなかった。そしたら決勝まできてしまった。準決勝で負けたら、急いでプレゼントを探さなきゃいけないと思っていたんだ。でも、決勝進出が決まったときは、プレゼントを用意している暇がないから、決勝では絶対に負けられないと思ったんだ。ダーシャ、愛しているよ! 本当にありがとう。最後に、レジェンドしか理解できないと思うけど、試合後にコートに倒れたのは、L2ボタンプラス左(FIFAのサッカーゲームで行われるゴールパフォーマンス“死んだ魚”の操作方法)。皆ありがとう」(テニスマガジン)


2019年のUSオープン決勝をスタンドから見守るダニール・メドベージェフ(ロシア)の妻ダリアさん

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写真◎Getty Images

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