早寝早起きのジャバーがペグラから初勝利で今季6度目の準々決勝進出「あまり文句を言う訳にはいけないわね」 [シカゴ秋季クラシック]

写真は国立銀行オープンでのオンス・ジャバー(チュニジア)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「シカゴ秋季テニス・クラシック」(WTA500/アメリカ・イリノイ州シカゴ/9月27日~10月3日/賞金総額56万5530ドル/ハードコート)の女子シングルス3回戦に挑んだ第6シードのオンス・ジャバー(チュニジア)は9時開始の試合の準備をするため5時半に起きる必要があることでスローなスタートを切ったが、最終的に第9シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)を1-6 6-2 6-3で倒してベスト8に進出した。

「これ以前に5時半に起きたのは試合のためじゃなく、多分シーズン前のトレーニング期間か飛行機に乗るときだったと思うわ。でもあまり文句を言う訳にはいけないわね」とキャリア最高となる世界ランク16位につけている27歳のジャバーは話した。食事や就寝などいつもより1時間ほど早くするようにしたジャバーは、前日は21時には寝る準備を整えていたと明かした。

「朝9時だろうが夕方5時だろうが、ジェシカとの対戦は決して簡単じゃないの。だからのちにリズムを掴むことができてよかったわ」

 8月のモントリオールで第2セット5-4からキープすれば勝利という自分のサービスゲームを迎えながらフルセットの末に敗れた痛恨の試合も含め、ジャバーはペグラに対して0勝2敗の戦績でこの日を迎えていた。

 そのことはジャバーの頭の中にあり、第3セット5-3でサービング・フォー・ザ・マッチを迎えたときも脳裏をよぎった。ジャバーは40-0とリードしたが、本人ものちに認めた通りそこから守備的になり過ぎたために最初の3つのマッチポイントは直ぐに消えた。そのうち2本は、ペグラがフォアハンドでウィナーを決めた。

 そのあとジャバーはいくつかブレークポイントを凌がなければならなかったが、最後はサービスエースとファーストサーブに対するペグラのリターンがネットにかかって7月のウインブルドンを含む今季6度目の準々決勝進出を決めた。

「モントリオールのときと同じようにならなくてうれしいわ」とジャバーはコメントした。

 この結果でジャバーは、2021年の女子ツアーでトップに立つ世界2位のアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)の「43」に次ぐマッチ42勝目を挙げた。ジャバーは次のラウンドで、エレナ ガブリエラ・ルース(ルーマニア)を6-3 6-3で破って勝ち上がった第1シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)と対戦する。

 そのほかの試合では第2シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)、第3シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)、第5シードのエレナ・リバキナ(カザフスタン)、第10シードのダニエル・コリンズ(アメリカ)、マルケタ・ボンドルソバ(チェコ)、予選勝者の本玉真唯(島津製作所)が勝ち上がり、8強が出揃った。

 準々決勝ではムグルッサが本玉と、ベンチッチがリバキナと、コリンズはボンドルソバと顔を合わせる。

 この大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより中止となる大会が多い中、WTAツアーのカレンダーに新たに追加された。(C)AP(テニスマガジン)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles