4度の手術を乗り越え、ベリスが2年ぶりのグランドスラムで3回戦進出 [オーストラリアン・オープン]

2020-01-23

4度の手術を乗り越え、ベリスが2年ぶりのグランドスラムで3回戦進出 [オーストラリアン・オープン]

記事を保存

今年最初のグランドスラム「オーストラリアン・オープン」（オーストラリア・メルボルン／1月20日～2月2日／ハードコート）の大会4日目に行われた女子シングルス2回戦で、第20シードのカロリーナ・ムチョバ（チェコ）のバックハンドがベースラインを超えるとキャサリン・ベリス（アメリカ）は興奮を抑えられず、飛び上がったり叫んだりして喜びを爆発させた。

　しばらくしてロッカールームに向かおうとした20歳のベリスは左手を振ったあと、手を耳に当ててより大きな歓声を求めて観客をあおった。

　そして、大きな歓声が沸き上がった。ベリスにとって待ち焦がれた瞬間だっただろう。この2年間で4度、彼女は腕にメスを入れた。彼女の身体が最後にグランドスラムに出場できる状態だったのは、ちょうど2年前のオーストラリアン・オープンだった。それからちょうど2年後、ムチョバを6-4 6-4で退け、メルボルン・パークでの3回戦に進出した。

　ベリスは10代で登場して天才と騒がれた。ツアー初出場となったのは15歳で挑んだ2014年USオープンで、そこでは同年のオーストラリアン・オープンで準優勝して第12シードだったドミニカ・チブルコバ（スロバキア）を破ってみせたのだ。15歳のアメリカ人選手が同大会で勝利を挙げたのは、28年ぶりの快挙だった。

　17歳のときには世界ランキングが35位まで上昇し、WTAのニューカマー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。だが、その後は度重なるケガに苦しんだ。手首の腱を断裂、腕の骨を削るため、あるいは肘の骨棘を取り除くために4度も手術を受けた。長くツアーを離れていたため、1月20日時点のランキングは600位にまで落ちている。それでも、今大会はスペシャル・ランキング（ケガにより長期戦線離脱した選手を救済する措置）を利用して出場していた。

（APライター◎ハワード・フェンドリック／構成◎テニスマガジン）

※写真はキャサリン・ベリス（アメリカ）
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 23: Catherine Bellis of the United States celebrates after winning match point during her Women's Singles second round match against Karolina Muchova of Czech Republic on day four of the 2020 Australian Open at Melbourne Park on January 23, 2020 in Melbourne, Australia. (Photo by Cameron Spencer/Getty Images)

キャサリン・ベリス - テニスマガジンONLINE｜tennismagazine.jp

キャサリン・ベリスの記事一覧 - 「テニスマガジンONLINE」はテニス専門誌『Tennis Magazine（テニスマガジン）』の公式サイトです。国内・海外のテニスニュース、選手、技術＆レッスン、アイテム、プレーヤーのための部活動「テニマガ・テニス部」の最新情報を配信します。

tennismagazine.jp

オーストラリアン・オープン - テニスマガジンONLINE｜tennismagazine.jp

オーストラリアン・オープンの記事一覧 - 「テニスマガジンONLINE」はテニス専門誌『Tennis Magazine（テニスマガジン）』の公式サイトです。国内・海外のテニスニュース、選手、技術＆レッスン、アイテム、プレーヤーのための部活動「テニマガ・テニス部」の最新情報を配信します。

tennismagazine.jp

オーストラリアン・オープン2020｜トーナメント表 - テニスマガジンONLINE｜tennismagazine.jp

「オーストラリアン・オープン」（オーストラリア・メルボルン／本戦1月20日～2月2日／ハードコート）
男子シングルス
女子シングルス
オーストラリアン・オープン - テニスマガジンONLINE｜tennismagazine.jp
オーストラリアン・オープンの記事一覧 - 「テニスマガジンONLINE」はテニス専門誌『Tennis Magazine（テニスマガジン）』の公式サイトです。国内・海外のテニスニュース、選手、技術＆レッスン、アイテム、プレーヤーのための部活動「テニマガ・テニス部」...

tennismagazine.jp

15歳ガウフがビーナスに勝利「私の使命は勝つこと」 [オーストラリアン・オープン] - テニスマガジンONLINE｜tennismagazine.jp

今年最初のグランドスラム「オーストラリアン・オープン」（オーストラリア・メルボルン／1月20日～2月2日／ハードコート）」のドローが公表されたとき、皆が同じ問いを抱いた。グランドスラム大会1回戦でコリ・ガウフ（アメリカ）がふたたびビーナス・ウイリアムズ（アメリカ）と対戦する確率は、どのくらいだったのだろうか？と。

tennismagazine.jp

テニスマガジン - テニスマガジンONLINE｜tennismagazine.jp

テニスマガジンの記事一覧 - 「テニスマガジンONLINE」はテニス専門誌『Tennis Magazine（テニスマガジン）』の公式サイトです。国内・海外のテニスニュース、選手、技術＆レッスン、アイテム、プレーヤーのための部活動「テニマガ・テニス部」の最新情報を配信します。

tennismagazine.jp

テニスマガジン別冊若葉号（2020年vol.3）は1月21日(火)発売! 完全保存版「2020TENNIS TOUR GUIDE」世界と日本のテニスを楽しむための基礎知識 / ジオメトリー・テニス / 技術が先か、戦術が先かほか - テニスマガジンONLINE｜tennismagazine.jp

CONTENTS
テニスマガジンは雑誌/電子版、同時発売！ - テニスマガジンONLINE｜tennismagazine.jp
テニスマガジン別冊若葉号（2020年vol.3）は1月21日(火)発売! 完全保存版「2020TENNIS TOUR GUIDE」世界と日本のテニスを楽しむための基礎知識 / ジオメトリー・テニス / 技術が先か、戦術が先かほか - テニスマガジンONLINE｜tennismagazine.jp
CONTENTS
Technique Special｜技術特集
元...

tennismagazine.jp

テニスマガジン2月号発売（2020年vol.02）は12月21日発売！[完全保存版] 錦織圭2019シーズン総決算号「激戦の記憶」〜2019年を振り返り、2020年へ力強く進め！ - テニスマガジンONLINE｜tennismagazine.jp

テニスマガジンは雑誌/電子版、同時発売！ - テニスマガジンONLINE｜tennismagazine.jp
テニスマガジン2月号発売（2020年vol.02）は12月21日発売！[完全保存版] 錦織圭2019シーズン総決算号「激戦の記憶」〜2019年を振り返り、2020年へ力強く進め！ - テニスマガジンONLINE｜tennismagazine.jp
Cover Special｜巻頭特集
2019 SEASON PLAY BACK
錦織圭「激戦の記憶」
15大会48試合を全レポート＆記...

tennismagazine.jp

テニマガ・テニス部｜部員限定記事

部員限定記事 - テニスマガジンONLINE｜tennismagazine.jp

部員限定記事の記事一覧 - 「テニスマガジンONLINE」はテニス専門誌『Tennis Magazine（テニスマガジン）』の公式サイトです。国内・海外のテニスニュース、選手、技術＆レッスン、アイテム、プレーヤーのための部活動「テニマガ・テニス部」の最新情報を配信します。

tennismagazine.jp

AUSTRALIAN OPEN INDEX～これでオーストラリアン・オープンが100倍楽しくなる!! - テニスマガジンONLINE｜tennismagazine.jp

すでに開幕しているオーストラリアン・オープン。大会をより楽しめるように44 個のインデックスを紹介します。ただし2015年バージョン。ちょっと古いですけど面白いですから、そこんとこよろしく！【2015年3月号掲載】

tennismagazine.jp

大坂なおみ_ニューヨーク・タイムズ・マガジン特別特集「日出づる国のライジングスター（前編）」 - テニスマガジンONLINE｜tennismagazine.jp

日本選手としてUSオープンでグランドスラム初優勝を成し遂げた。その開幕前、アメリカの『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』では、大坂なおみの特集記事が掲載され、大きな注目と話題を集めていた。まさに大偉業を達成する直前、生まれ育ったアメリカで、大坂なおみは、どのように報じられていたのかを紹介する。【テニスマガジン2019年3月号掲載】

tennismagazine.jp

大坂なおみ_ニューヨーク・タイムズ・マガジン特別特集「日出づる国のライジングスター（後編）」 - テニスマガジンONLINE｜tennismagazine.jp

tennismagazine.jp

ナショナルチームの証言〜なおみの「夜明け前」と「強さの秘密」 - テニスマガジンONLINE｜tennismagazine.jp

一気にブレークし、突然飛び出した印象を受けるが、そのポテンシャルの高さは関係者の間では以前から評判だった。土橋登志久監督と吉川真司コーチの2人もその才能を信じ、ナショナルチームとして全面的にサポートしてきた。【2019年1月号掲載記事】

tennismagazine.jp

ジュニア選手の親必見！コリ・ガウフの両親が実践する“ネクストセレナ”の育成方法 - テニスマガジンONLINE｜tennismagazine.jp

13歳でUSオープン・ジュニア準優勝。今年のフレンチ・オープン・ジュニアは14歳5ヵ月で制した。アメリカからとんでもない逸材が登場した。彼女の成長に大きく携わる両親に、その育成方法を聞いた。／『ジュニア選手の親必見！コリ・ガウフの両親が実践する“ネクストセレナ”の育成方法（文◎ポール・ファイン）』【テニスマガジン2018年10月号掲載記事】

tennismagazine.jp

次代のスターはどんなテニスをするのか？ Next Gen ATPファイナルズ技術＆プロフィール編 - テニスマガジンONLINE｜tennismagazine.jp

21歳以下のトップ8が世代ナンバーワンを決める「Next Gen ATPファイナルズ2018」。ここでは出場した8選手のプレーを解説。フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マレーの4強を追う若手たちは、いまどんなプレーをして彼らに追いつき、追い越そうとしているのか。【2018年1月号掲載記事】

tennismagazine.jp

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録（無料／メール登録）すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

部員の方（ログイン）はこちら

続きを読む　>

タグ：

Pick up

Ranking of articles

VIEW ALL