マレーが今季2度目のトップ10撃破で8強入り「今シーズン最高の勝利」 [ストックホルム・オープン]
ATPツアー公式戦の「ストックホルム・オープン」(ATP250/スウェーデン・ストックホルム/11月7~13日/賞金総額71万1275ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したアンディ・マレー(イギリス)が世界ランク10位で20歳のヤニク・シナー(イタリア)を7-6(4) 6-3で倒してベスト8に進出した。
上位4シードは初戦がBYEで免除されており、第1シードのシナーはこの試合が初戦だった。
これは元世界ナンバーワンでグランドスラム大会を3度制した実績を持つマレーにとって、ここ2週間で2度目の対トップ10勝利だった。2度に渡る股関節手術からカムバックしてランキングを上げようと奮闘しているマレーは2週間ほど前、ウィーンでホベルト・フルカチュ(ポーランド)に勝っていた。
第1セットで唯一のブレークポイントをセーブした34歳のマレーは最初のセットポイントをものにして先行し、第2セットではシナーのサービスゲームを2度破った。
過去2年間で2度目のツアー準々決勝に進出した世界143位のマレーは、「これは恐らく、僕にとって今シーズン最高の勝利だ。言うまでもないことだけど、ランキングを上げて大会でふたたび上まで勝ち進んでいきたいなら、このような試合に勝たなければならない。ここで最後のほうまで勝ち上がりたいよ」と語った。
急いでポイントを終わらせようとするのではなく、自分の本能を信用しているとマレーは語った。
「僕はここ数週間、もうすぐだと言っていた。今週なのか来年の初めなのかわからないけど、僕は大会でもう一度優勝争いができるようになれると思う」
マレーは準々決勝で、第5シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)との同胞対決を6-4 6-4で制して勝ち上がったトミー・ポール(アメリカ)と対戦する。ふたりは今大会でペアを組んでダブルスに出場していたが、初戦敗退に終わっていた。
センターコートの第2試合では第3シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)が3度のブレークに成功して予選勝者のアンドレア・ババッソーリ(イタリア)を7-6(1) 6-1で退け、2年越しのタイトル防衛への挑戦をスタートした。
「またここに戻ってくることができて素晴らしい気分だ」とシャポバロフは試合後にコメントした。
この日初戦に臨んだそのほかの上位シード勢は第2シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)がフィリップ・クライノビッチ(セルビア)を6-3 6-4で、第4シードのダニエル・エバンズ(イギリス)はアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)を7-6(5) 6-2で破ってそれぞれ8強入りを決めた。
そのほかの試合では第8シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)がペドロ・マルチネス(スペイン)を6-4 6-4で、アルトゥール・リンデルネック(フランス)がラッキールーザーのヨゼフ・コバリク(スロバキア)を6-4 6-1で、ボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)は第7シードのマートン・フチョビッチ(ハンガリー)を7-6(3) 3-6 7-5で下し、ベスト8が出揃った。
準々決勝ではオジェ アリアシムがファン デ ザンツフープと、シャポバロフがリンデルネックと、エバンズはティアフォーと顔を合わせる。
昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、開催中止となっていた。(C)AP(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
Pick up
-
PR | 2024-10-20
『ノアから世界へ』——ノア・テニスアカデミー所属、駒田唯衣選手&富田悠太選手インタビュー
全国に35校のテニススクールを展開する業界大手の『ノアイ
-
2024-10-27
第63回テニマガ・テニス部「テニス丸ごと一冊サービス[増補版] 解説編』キャンセル待ち受付中
キャンセル待ち受付中=====テニマガ・テニス部 部活プ
-
2024-10-08
テニス丸ごと一冊サービス[増補版] QRコード(動画)付(堀内昌一 著)書籍&電子書籍
「テニスマガジン」のサービス特集をきっかけに、MOOK「テニ
-
2024-05-03
『テニスフィジバト道場』(横山正吾 著)テニスプレーヤーのための最新フィジカルトレーニング
Tennis Magazine extraシリーズテニスプレ
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2022-12-05
勝つための“食”戦略 『最新テニスの栄養学』(高橋文子著)
Tennis Magazine extra シリーズ最新テニ
Related
Pick up
-
PR | 2024-10-20
『ノアから世界へ』——ノア・テニスアカデミー所属、駒田唯衣選手&富田悠太選手インタビュー
全国に35校のテニススクールを展開する業界大手の『ノアイ
-
2024-10-27
第63回テニマガ・テニス部「テニス丸ごと一冊サービス[増補版] 解説編』キャンセル待ち受付中
キャンセル待ち受付中=====テニマガ・テニス部 部活プ
-
2024-10-08
テニス丸ごと一冊サービス[増補版] QRコード(動画)付(堀内昌一 著)書籍&電子書籍
「テニスマガジン」のサービス特集をきっかけに、MOOK「テニ
-
2024-05-03
『テニスフィジバト道場』(横山正吾 著)テニスプレーヤーのための最新フィジカルトレーニング
Tennis Magazine extraシリーズテニスプレ
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2022-12-05
勝つための“食”戦略 『最新テニスの栄養学』(高橋文子著)
Tennis Magazine extra シリーズ最新テニ
Ranking of articles
-
2024-11-07
錦織が第7シードを倒して2週連続ベスト8進出、ここ6試合で4度目のフルセット勝利 [ヘルシンキ・チャレンジャー]
-
2024-11-04
男子は前年準優勝の日本大学が20年ぶり4度目の日本一に [2024大学王座]
-
2024-11-09
第4シードに勝った錦織がチャレンジャー大会で2週連続準決勝に進出 [ヘルシンキ・チャレンジャー]
-
2024-11-04
2024年度全日本大学対抗テニス王座決定試合|トーナメント表
-
2024-08-16
西岡良仁は2回戦でフルカチュに逆転負け、コート外にボールを打ち込む愚行でポイントペナルティ&ゲームペナルティを受ける場面も [シンシナティ・オープン]