18歳アルカラスがコロナ陽性でスペイン代表チームを離脱、デビスカップのデビュー戦はお預けに

写真はインテーザ・サンパオロNext Gen ATPファイナルズでのカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」(スペイン・マドリッド、オーストリア・インスブルック、イタリア・トリノ/11月25日~12月5日/室内ハードコート)のスペイン代表チームでラファエル・ナダル(スペイン)の後継者として注目されているカルロス・アルカラス(スペイン)が新型コロナウイルス(COVID-19)の検査で陽性と判定され、土壇場でチームから外れることになった。

 デビスカップ初出場を果たすはずだった18歳のアルカラスはSNSを通し、「デビスカップのように重要で特別な大会に出られなくなってしまい、悲しみにくれています」と明かした。

「僕はここマドリッドで、地元ファンの声援を受けて母国を代表してプレーできることに凄くわくわくしていました。でもときに物事は自分たちが望む方向に進まないことがあり、それを克服しなければなりません。非常に厳しい打撃ですが、それでも立ち直ってより強くなって抜け出さなければなりません」

 金曜日に行われるグループAのエクアドルとの対戦で、アルカラスは代表デビューを飾る予定だった。

 これに先立ち国際テニス連盟(ITF)はスペイン代表チームのメンバーひとりがウイルス検査で陽性と診断されたため隔離されたと発表したが、その人物の名前は明かしていなかった。残りのスペイン代表メンバーは、新たにPCR検査を受けた。

 男子21歳以下のトップ8対決「Next Gen ATPファイナルズ」で優勝したばかりだった世界ランク32位のアルカラスの離脱により、同60位のペドロ・マルチネス(スペイン)がスペイン代表チームに追加招集されることになった。

 セルジ・ブルゲラ(スペイン)が監督を務めるスペイン代表チームのメンバーにはそのほか、パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)、アルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)、フェリシアーノ・ロペス(スペイン)、マルセル・グラノイェルス(スペイン)が名を連ねている。

 スペインはすでに左足のケガでシーズンを早めに終えたラファエル・ナダル(スペイン)を欠いていたが、世界19位のロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)も腹筋のケガのため今週初めにチームを離れていた。

 パンデミックにより2年ぶりの開催となったファイナルズは木曜日に開幕し、今回は3つの都市(スペイン・マドリッド、オーストリア・インスブルック、イタリア・トリノ)が舞台となっている。全試合がマドリッドで行われた前回はスペインが8年ぶり6度目の優勝を果たしており、今回はディフェンディング・チャンピオンとして臨むことになる。

 オーストリアがロックダウンに入ったためインスブルックでの試合は無観客で行われ、トリノが収容人数の60%に制限され、マドリッドは最大75%までの観客動員が許可されている。(APライター◎タレス・アッゾーニ/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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