ナダルは多くのことが頭にあれど、20回目のグランドスラム・タイトルは別 [オーストラリアン・オープン]
「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月20日~2月2日/ハードコート)」の大会2日目は男女シングルス1回戦が行われた。世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン)はストレート勝ちをおさめたその1回戦での素晴らしいテニスを、ふたたび生み出せるよう努めると言う。そして、すでに次の対戦相手のこと、次の練習のことを考えているとも言った。
彼がずっと言い張っているのは、頭の中に“ロジャー・フェデラー(スイス)が持つグランドスラム優勝回数とタイとなる「20」という数字はない”ということだ。ナダルはメルボルン・パークで優勝を果たすと、フェデラーと並ぶことになる。
「20でも15でも16でも構わない。僕はただ進み続けること、自分のテニスキャリアを楽しみ続けることに気持ちを割いている。20が、僕が至る必要のある数ということじゃない。もし20に至ったら素晴らしいけど」とナダルは両手を上に上げて言った。「もし21に至ったらよりよいことだ。もし19でとどまったら? 僕がキャリアを通してやってのけたすべてについて、この上なくうれしく思うよ。そうだろ?」。
ナダルはウーゴ・デリエン(ボリビア)に対する6-2 6-3 6-0の勝ち方をうれしく思っているはずだ。彼はウィナー数で38対15と大いに勝り、デリエンの11回あったサービスゲームのうち8回でブレークを果たした。33歳とテニス史上最年長の世界1位であるナダルはグランドスラムで「19」のタイトルを保持しているが、オーストラリアン・オープンで獲ったのはひとつだけで、11年前のことだった。
19回のタイトルのうち12回は言うまでもなくフレンチ・オープンで収集したもので、USオープンで4回、そしてウインブルドンで2回優勝している。
「僕は数ヵ月前のUSオープンで優勝した。そのとき僕は本当にうれしかった。でも、もしUSオープンで優勝していなかったら今日より幸せだったか? たぶんそうじゃないだろう」とナダルは笑い声をあげながら言った。
「僕にできる唯一のことは、すべての努力をつぎ込んで可能な限りいい形で進み続けるよう努めることだ。それ以外のことは、将来自然とわかるだろう」。
(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)
※写真はラファエル・ナダル(スペイン)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 21: Rafeal Nadal of Spain plays a backhand in his first round match against Hugo Dellien of Bolivia on day two of the 2020 Australian Open at Melbourne Park on January 21, 2020 in Melbourne, Australia. (Photo by Chaz Niell/Getty Images)
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