ジョコビッチがATPカップ出場を取り消し、オーストラリアン・オープン参戦にも暗雲
2022年シーズンの幕開けを告げる大会となる世界テニス国別対抗戦「ATPカップ」(オーストラリア・ニューサウスウェールズ州シドニー/1月1~9日/ハードコート)の大会主催者が水曜日、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が出場を取り消したと発表した。
理由は説明されていないが、34歳のジョコビッチはここ数ヵ月に渡って新型コロナウイルス(COVID-19)のワクチンの状況について明かすことを拒んでいた。オーストラリアン・オープン開催地のメルボルン・パークがあるビクトリア州の政府は厳しい規則を課しており、ファンを含めすべての大会関係者(プレーヤー、コーチ、オフィシャルなど)は完全にワクチン接種を済ませていなければならない。
ATPカップの主催者はジョコビッチが欠場することについて、出場リストをアップデートする機会に明かした。今回の更新情報の中にはジョコビッチが抜けたあとのセルビア代表チームにドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)が招集されたことに加え、ドミニク・ティーム(オーストリア)とデニス・ノバク(オーストリア)が欠場したことでオーストリアの代わりにフランスが16ヵ国のリストに加わったことが含まれていた。
さらにはアラブ首長国連邦・アブダビで行われたエキシビションマッチでプレーしたあとにウイルス検査で陽性と判定された世界ランク5位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が出場を取り消し、アスラン・カラツェフ(ロシア)とエフゲニー・ドンスコイ(ロシア)もロシア代表チームから離脱した。
12月初頭に発表されたオーストラリアン・オープンの男子エントリーリストの筆頭にはジョコビッチの名前があり、それはオーストラリアの厳しい規制にも関わらず彼が1月17日からメルボルン・パークでプレーする可能性が高まったと見られていた。
これまでにオーストラリアン・オープンを9度制しているジョコビッチは、グランドスラム大会の獲得タイトル数で男子の最多記録「20」でロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)に並んでいる。(C)AP(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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