「1年前は部屋に閉じ込められていた」1年前のコロナ陽性から大躍進のバドーサ [オーストラリアン・オープン]

2回戦勝利でガッツポーズを見せるパウラ・バドーサ(スペイン)(Getty Images)


 今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月27~30日/ハードコート)の女子シングルス2回戦で、第8シードのパウラ・バドーサ(スペイン)がマルチナ・トレビザン(イタリア)に6-0 6-3で勝利した。

今の気分は?

「疲れた! でも調子はいい。簡単な試合じゃなかった。マルチナ(トレビザン/イタリア)は難しい相手だった。もう長いことお互いを知っているから。彼女はファイター。1ポイントずつ最後まで全力で戦わなければならなかった。勝って本当にうれしい」

昨年は大会直前にコロナ陽性となり、隔離されるなど苦しい経験をした。今年はトップ10プレーヤーとしてロッド・レーバー・アリーナに立つのはどんな気分?

「とても誇りに思う。1年前は部屋に閉じ込められていたから。このセンターコートでプレーできるのは、相手がシードだからではなく、自分がシード選手だから。それは本当に誇りに思えること」

シード選手としてグランドスラムに臨むのはどんな気分?

「凄く特別なものだった。今日が楽しみで興奮していた。とても感情が高ぶる。昨年は素晴らしいシーズンだった。今年もいいスタートが切れた。ここでプレーできてよかった。ファンの応援も本当に素晴らしい。本当に楽しい時間だった」

昨年と比べて選手として人としてどう変わった?

「1日1日、選手としても人としても成長できていると思う。チームと一緒に素晴らしい仕事ができている。ハードワークして自分を信じて、もう全然違う。昨年は世界で70位だったけど、今は6位。自分の力を証明できた。今はすべてがうまく噛み合っている。毎日を楽しく過ごせている。ここではタフな試合が待っている。下馬評が高いのは初めての経験だから簡単ではないけどね。徐々に慣れてきて、3回戦に進めた」

 昨年の隔離の間、マルタ・コスチュク(ウクライナ)と一緒にインスタライブをやっていた。3回戦で彼女と対戦するけど、どんな関係?

「数年前からの友達。彼女をリスペクトしているし、大好きなの。とても才能豊かでポテンシャルが高い。次のスターは誰かと聞かれれば必ず彼女の名前を挙げているほど。彼女はいつでもとても危険な選手。このような大舞台での試合が大好きだから、私も最高のプレーを見せないといけない」

ツアーの選手の中でたくさん友達がいると聞いた。

「その通りよ。たくさんの選手といい関係にある。私個人の性格なのかもしれない。自分では普通にして、誰に対してもいい人でありたいだけ。もちろん勝負には徹するし、コート上に友達はいない。切り替えはしっかりしている。でも、たくさんの選手と仲がいいのは凄くいいものだと思う」

切り替えるのは簡単にできること?

「私にとっては簡単。他の選手はわからないけど。そんなに簡単じゃないのかもしれない。それか、そこまで仲がよくないのかもしれない。切り替えがしっかりできているのはいいこと」

自分の下馬評が高い状況にどう対処している?

「簡単ではない。正直に言うと、もちろんナーバスになる。プレッシャーも感じる。でもできるだけうまく向き合おうとしている。1ポイントずつ、自分がすべきことにしっかり集中している。何も秘訣なんてないの。1日1日を大事に、プレッシャーともうまく付き合っている」

試合が続いているけど、さらに勝ち進んだときに疲労の心配はない?

「今は何も不満を言えない。うまくいっているからね。オフもあるから。オフの日は何もしていない。ラケットを触るのも1日10分程度。疲れているから、そうしている。でも、試合はうまくいっていると思う。できるだけ回復に努めている。次の試合はかなり難しいと思っている。2日間休めるから100%の状態で臨めると思う」

アデレードでの前哨戦でビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)と対戦し、一緒にダブルスに出場したけど、彼女からどんなことを学んだ?

「彼女といい関係になったことがまず素晴らしい。レジェンドだから、なおさら。彼女のようなレベルの選手になりたいから、その言葉はひとつも聞き逃さないようにしている。とてもいい経験になっている。その大会でシングルスで対戦したとき、彼女のプレースピードについていけず、調子がよかったのかどうか尋ねた。とんでもないプレーにショックを受けていたの。でも、物凄く調子がよかったと言っていたから、負けても少しだけ安心できた。物凄いスピードでついていけなかったから、すべてをこれから改善しなければいけないと思った。ダブルスも楽しかった」

モデルの仕事を本格的にする予定は? 

「それはない。私は自分ができることをやりたい。周りにはファッション界と繋がりがある人が多い。でも私には私のスタイルがある。ここで自分自身でいたい。彼らにはアドバイスを求められればいいかな。私のセンスが悪くないと言ってくれているから、OKよ」

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写真◎Getty Images

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