Pick up PLAYER2
Matteo Berrettini
マッテオ・ベレッティーニ


1996年4月12日、ローマ生まれ/196㎝95㎏/24歳

トップ10に名を連ねたパワフルなローマっ子

 大柄でパワフルなテニス選手の典型だ。モダンテニスの重要な武器であるサービスとフォアハンドで一流の質を備え、すべてのサーフェスで勝ってきた。質の向上の最たるものは、特にサービス後の最初の動きにおけるフィジカル的な向上によるものであるはずだ。

 子供の頃から体、特に足首に問題を抱えており、また感情のコントロールも課題だった。かつて人々は、彼がラリーの間もひとりで話し続けていたことから、「ラディオリーナ(トランジスタ・ラジオ)」と呼んでいたものだ。

 昔から師事しているコーチで元プロのビンチェンツォ・サントパードレがメンタル・コーチのステファノ・マッサーリに託し、メンタル面は改善されていく。読書や映画(スタンリー・キューブリック、クエンティン・タランティーノ、セルジオ・レオーネの映画が好みだ)のようなほかの趣味に向かわせることでベレッティーニを変貌させた。

 ローマっ子である彼は、クラブ・プレーヤーだった父母の勧めでテニスを始めた。2歳年下のジャコポも同様で、8歳の時から弟と一緒に練習してきた。現在もアマ選手として地方のシニア大会でプレーしている父ルカは情熱的なテニス愛好家で、マッテオやジャコポ、そしてほかの有望な若手たちが練習しているローマ・テニスアカデミーに共同出資している。

 彼のアイドルはレブロン・ジェームズ(バスケットボール選手)で、スポーツカーを愛し、本人によれば完璧主義者だ。サッカーでは父方の祖父の影響でフィオレンティーナを応援している。やはりテニス選手でニック・キリオスの元彼女だったクロアチア出身のオーストラリア人選手、アイラ・トムヤノビッチと恋愛関係にある。

 新型コロナウイルスはベレッティーニの真のトップ10としての最初の年を、いっそう難しいものにした。足の故障、ロラン・ギャロスでの早期敗退……。2年連続でのATPファイナルズ出場を目指してパリに出場したものの初戦で敗れ、最後の一席を手にすることができなかった。


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