「そろそろラファ、ノバクを倒さないといけない!」準決勝でナダルに敗れたベレッティーニ [オーストラリアン・オープン]

準決勝を終えてネット越しに言葉を交わすマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)とラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)


 今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月27~30日/ハードコート)の男子シングルス準決勝で第6シードのラファエル・ナダル(スペイン)に3-6 2-6 6-3 3-6で敗れた第7シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)が試合後、準決勝と今大会を振り返った。

「ここまでいい旅路だった。ATPカップは狙っていた優勝に届かなかったが、オーストラリアン・オープンに向けていいウォームアップになった。結果は悪くなかった。昨年は4回戦棄権で終わったことを考えると、この大会で初めての準決勝は格別なもの。今日の試合は残念だ。もっとできると思っていたが、ここまでだった。今大会、今日の試合から学ぶことができるのなら、学ばなければならない。いろんな意味でタフな試合だった。特にフィジカル面で苦労したが、シーズンのスタートとしてはよかった」

フィジカル面で苦労したとは、どういう意味?

「今日、特に何か問題があった訳じゃない。大会の終盤、準決勝まで勝ち進むと誰でも疲れがあるものだ。数日間お腹の調子が悪かったのと、大会前と大会中に右足首を捻っていた。プレーできる程度のものだったけど、何もないに越したことはない。今日負けた要因ではないことは明らかだ。ラファが僕よりいいプレーをして勝利に値した。最後までプレーできたことに満足だけど、次の目標はさらに先へ進むことだ」

“もっとできると思った”のはどんなこと? ナダルのプレーに適応するのはどれほど難しかった?

「第3、第4セットのプレーに関しては言うことがない。素晴らしいファイトだった。僕も彼も素晴らしいプレーをしていたので、観ているほうも楽しかったんじゃないかな? とても楽しかったよ。ただ、最初の2セットは自分が期待したものではなかった。いろんな理由からいいメンタル、マインドセットではなかった。初めてラファとの準決勝での対戦でもあったからね。でも、途中から反撃できたのは今日一番よかった点だ。でも、ラファ相手にあんな1、2セットでは戦えない。第3セットからのプレーを最初からできたとしても勝てたかどうかはわからない。でも、立ち上がりはまずかった。スコアがそれを表している」

最初の2セットからどんなことを学んだ?

「ラファが何度準決勝を戦ったことがあるのか知らないが、経験では圧倒的に上だ。僕は屋根が閉じた状態でプレーするのは初めてだった。これまでとかなり違うコンディションで凄く戸惑い、まったく自分のリズムを掴めなかった。僕が順応するのに時間を費やしている間、ラファは最初からいいプレーをしていた。テニスを始めた日から毎日学んでいることだが、いつでもどんな状況でも準備できていないといけない。テニスは何が起きても対応できなきゃいけないスポーツだ。今日は彼が僕より優れていた。それでもいい大会だった。よかった部分も課題も見つかった。自分の成し遂げたことを誇りに思う。まだ伸びしろがあるのは、ある意味いいことだと思う」

ネット越しにラファに何と伝えた?

「おめでとうと言った。ラファとは初めて会った日からいい関係で、いつも手本にしてきた。彼の振る舞い、態度、姿勢、彼から多くを学んだことを話したんだ。だから、“おめでとう、決勝も頑張って欲しい”と伝えたんだ。ロッカールームに戻ってからも少し話したんだ。素晴らしい勝ち上がりだったと言ってくれたので、彼の勝ち上がりもブラボーだと伝えた。彼とは今も多くを学んでいるところだから、こうして話ができたことは本当によかった」

昨年のグランドスラム大会を振り返ると、君が負けた相手はラファとノバク・ジョコビッチ(セルビア)だけだ。史上最高の2人にしか負けていないのはどんな気分?

「そろそろ彼らを倒さなければいけないという気分だ。自分のレベルはどんどん上がっている。今日の第3、第4セットのレベルはとても高かった。彼が苦戦していたとは言わないが、僕を倒すのに自分のベストを出す必要があった。偉大なチャンピオンにはそれができる。試合中に自分がレベルを上げても、彼らはしっかりついてくるんだ。このような試合をたくさん経験すべきときがきた。ここから学び、次回はしっかり準備したい」

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写真◎Getty Images

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