サカーリが序盤の劣勢を覆して4強入り「私は上達している」 [WTAインディアンウェルズ]

写真はマリア・サカーリ(ギリシャ)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「BNPパリバ・オープン」(WTA1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月日9~20日/賞金総額836万9455ドル/ハードコート)の女子シングルス準々決勝で、第6シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)が第17シードのエレナ・リバキナ(カザフスタン)に7-5 6-4で競り勝ちベスト4に進出した。

「私は厳しいスタートを切った。少しナーバスになっていたのだと思う」と試合後にサカーリが話した通り、序盤は彼女にとって理想的なものではなかった。

 第1セットの出だしでブレークされて0-3、1-4と序盤は劣勢で進んだが、サカーリはそこから奮起してブレ―クバックに成功した。じりじりと追い上げて追いついた彼女はふたたび相手のサービスゲームを破って6-5とし、続くサービング・フォー・ザ・セットをきっちりキープして第1セットをもぎ取った。

「スタートは難しかったけど、そのあと私は自分のテニスを信じて戦ったわ。もしブレークバックできれば、まだ大丈夫だとわかっていたから。1-4とされたあと、多くのボールを返すことで試合の中に戻るチャンスを手に入れたの」とサカーリは振り返った。

「実際に私はとても落ち着いており、自信もあったわ。それはワンブレークに過ぎない。私はただ悪いスタートを切ったことを受け入れ、とにかく状況を変えようとしたの」

 リバキナは第2セットの出だしに流れを変えようと攻撃の手を強めたが、サカーリが苦労しながらも4つのブレークポイントを凌いでキープした。その勢いに乗って次のゲームで逆にブレ―クを果たしたサカーリは、ときに苦労しながらもその後のサービスゲームをキープし続け、最後はリバキナのフォアハンドがアウトとなって試合に終止符が打たれた。

「サービスがよくなった感じている。グラウンドストロークでも上達したわ。私のテニスには大きな欠点はない。もちろん、もっと伸ばせるところはたくさんあるし、それはいいことよ。特にメンタル的に、私はもう少し強くならなければいけないときがある。でもその部分にも取り組んでいるし、私はきっと目標とするところにいける思っているの」とサカーリは語った。

 WTA1000大会で5度目の4強入りを決めたサカーリだが、過去4度の準決勝ではすべて敗れている。しかし次の試合に勝つことができれば世界ランク自己最高を更新することができ、優勝した場合は2位に浮上することになる。

 サカーリは次のラウンドで、第5シードのパウラ・バドーサ(スペイン)と対戦する。ディフェンディング・チャンピオンのバドーサはもうひとつの準々決勝で、第21シードのベロニカ・クデルメトワ(ロシア)を6-3 6-2で退けた。

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写真◎Getty Images

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