前年覇者バドーサがクデルメトワに初勝利で準決勝へ「私に勝ちたければコートで3時間苦労する覚悟が必要」 [WTAインディアンウェルズ]

写真はパウラ・バドーサ(スペイン)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「BNPパリバ・オープン」(WTA1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月日9~20日/賞金総額836万9455ドル/ハードコート)の女子シングルス準々決勝で、第5シードのパウラ・バドーサ(スペイン)が第21シードのベロニカ・クデルメトワ(ロシア)を6-3 6-2で下してベスト4進出を決めた。

「私は試合の出だしにいつも、もし私に勝ちたいならばコートでいいプレーを3時間続けなければならないということを対戦相手に見せたいと思っているの」とバドーサは自分の信条を表現した。

 クデルメトワに対して過去3戦全敗だったバドーサはこの精神でこの試合に臨み、ついに初勝利を挙げた。

「いいサービスを打つこと、彼女のセカンドサーブを攻撃することがカギだったと思う。私は彼女と3度対戦したけど、いつも同じミスを犯していたわ。だから4回連続でそうしたくはなかったの。勝てて本当にうれしいわ」と試合後にバドーサは話し、笑みをこぼした。

 序盤はお互いに力強く安定感のあるストローク戦を展開して競り合ったが、第4ゲームでバドーサがブレークに成功した。クデルメトワも第9ゲームで追いつくチャンスを3度手にしたが、自らのアンフォーストエラーで取り損ね、結局はバドーサがキープして6-3で第1セットを先取した。

 セット間にクデルメトワがメディカルタイムアウトを取ったあと、バドーサは第2セット開始早々にクデルメトワのサービスゲームを破ってすぐさま主導権を握った。

「私はフォアハンドで主導権を握りたかった。最初はコートの真ん中付近に強く打ち、そこから彼女を動かしていくチャンスを作っていったの。相手に動かされたときは、相手よりも1本多く返そうとすることも重要だったわ」とバドーサは振り返った。

 試合を通してアグレッシブさと安易なミスを犯さない粘り強さを維持したバドーサは、そのあとも第5ゲームで4度のデュースを繰り返した末にふたたびブレークしてリードを広げた。そして5-2で迎えたサービング・フォー・ザ・マッチで40-15からクデルメトワのリターンがアウトになった瞬間、拳を握りしめて勝利の雄叫びを上げた。

「もちろん私はアグレッシブにプレーしたいけど、攻守のいいバランスを見つける必要がある」とバドーサは試合後に語り、アグレッシブさとともに相手より1本多く返すディフェンス力を両立することの必要性を強調した。

「私はコートでよく動けていると思うわ。私は背が高いから他の選手ほどではないかもないかもしれないけれど、その面でもかなり上達したと感じているの。私が相手に見せたいのは、私に勝ちたければコートで3時間苦労する覚悟が必要だということよ」

 ディフェンディング・チャンピオンのバドーサは次のラウンドで、第17シードのエレナ・リバキナ(カザフスタン)を7-5 6-4で破って勝ち上がった第6シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)と対戦する。

 次の相手となるサカーリについて、「マリアは素晴らしい選手であり素晴らしい人よ。彼女のことは凄く尊敬しているわ」とバドーサはコメントした。

「私はときどき、自分を彼女と重ねて見ているの。私たちのプレースタイルはよく似ているし、同じようなことをやろうとしていると感じるわ。次の試合ではすべてのボールに食らいつき、アグレッシブさを保ち、いいサービスを打たなければならない。とにかく最高のテニスをして、結果がどうなるか見てみましょう」

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写真◎Getty Images

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