フリッツが2年連続4強入り、同種目の地元アメリカ勢ではロディック以来の快挙 [ATPインディアンウェルズ]

写真はテイラー・フリッツ(アメリカ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月日10~20日/賞金総額955万4920ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で第20シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)がミオミル・キツマノビッチ(セルビア)を7-6(5) 3-6 6-1で倒し、昨年に続くベスト4進出を決めた。

 地元アメリカ勢が同大会で2年連続4強入りしたのは、2009年と10年に成し遂げたアンディ・ロディック(アメリカ)以来となる。フリッツは秋に開催された昨年の大会では、準決勝でニコラス・バシラシビリ(ジョージア)に敗れていた。

 お互いにキープし合って突入したタイブレークで4-0とリードしたあとに追いつかれたフリッツだったが、最終的にストロークで打ち勝ちサービスでととどめを刺して第1セットを先取した。第2セットでは3-3から大きなブレークチャンスを逃したことで気落ちしたのか、続くゲームで3本連続のダブルフォールトを犯してサービスゲームを落としてしまったが、第3セットでは立ち直って相手を寄せ付けなかった。

「この結果を本当にうれしく思う。彼はベースラインから非常に厳しい戦いを仕掛けてきた。恐らく、僕が彼に与えすぎていたのかもしれないね。(最初の2セットでは)彼のサービスにうまく対処できていないと感じていたよ」とフリッツは試合後に語った。

「でも第3セットでは体勢を立て直し、道を見出すことができた。第3セットではそれまでよりもポイントを組み立てることができるようになり、それが助けとなったんだ」

 明らかに優位に立っているように見えていた第2セットで5つのブレークポイントを取り損ねたあと、フリッツはフォアハンドのアウトと3本連続のダブルフォールトで文字通り自らブレークを相手にプレゼントしてしまった時間帯について、「第2セットのあの場面で自分のサービスに何が起きたのか、僕にはわからない。そのことについては話したくない。あれについては二度と考えたくないよ」とコメントした。

「あのセットで僕は、相手よりいいプレーをしていた。僕は自分にそう言い聞かせた。彼のサービスゲームのときに、僕はほぼ毎回ブレークポイントを掴んでいたんだ」と振り返ったフリッツはポジティブな面に目を向けることで悪い流れを引きずることなく第3セットでいいスタートを切った。

 フリッツは準決勝で、第33シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を7-5 6-2で破って勝ち上がった第7シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)と対戦する。

 先月から続いている連勝を「13」に伸ばしたルブレフに対するATPマスターズ1000の大会で初の決勝進出をかけた次戦を見据え、「次の試合ではベースラインからもっとしっかりしたプレーをしなければならない。そうしなければ彼には勝てないからね」とフリッツは話した。

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写真◎Getty Images

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