「錦織圭らがラケットを寄付してくれた」ウクライナの支援活動について語るスビトリーナ

マイアミ・オープン1回戦でヘザー・ワトソン(イギリス)に競り負けたエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「マイアミ・オープン」(WTA1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月22日~4月3日/賞金総額836万9455ドル/ハードコート)の女子シングルス1回戦で第15シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)がヘザー・ワトソン(イギリス)に6-4 3-6 6-7(4)で敗れたあと、大会側のインタビューに応じた。

大変な状況下での大会出場が続いている。

「ウクライナ人にとって物凄く厳しいとき。ウクライナで起きていることを見たり、聞いたりするのは辛い。でも同時に、国のために戦っている勇敢な人たちが私たちに希望を与えてくれる。毎日欠かさずこの戦争が終わることを祈っており、皆がウクライナに帰れる日が待ち遠しい」

コート外でも国、国内の選手たちをサポートする様々な活動をしている。

「3年前に基金を設立した。そして今、戦争が始まったので関係者たちと今すぐに行動しなければならないという結論になった。テニス界を巻き込んでウクライナを手助けしようと試みている。“難民のためのラケット(Raquets for Refugees)”の寄付を募集している。何人かの選手が協力してくれて、2つのイベント開催にこぎつけた。チャリティーオークションのためにラケットを寄付してくれる選手もいて、本当に皆がウクライナのために協力してくれているのがうれしい」

マイクとボブのブライアン兄弟(アメリカ)も協力してくれていると聞いている。

「ええ、難民のためのラケットを立ち上げてくれるなど、凄く協力してくれている。インディアンウェルズでのイベントに出てくれた。他にもフランシス・ティアフォー(アメリカ)、ジェシカ・ペグラ(アメリカ)も来てくれたし、ガルビネ・ムグルッサ(スペイン)や錦織圭(フリー)はラケットを寄付してくれた。オークションで資金を調達して、テニスを続けたい若いウクライナの選手たちをサポートしたいと思う」

夫のガエル・モンフィス(フランス)がインタビューの直後、試合に臨んだ。
 
「オーストラリアン・オープンで活躍したあとは調子を落としていたから、今大会で復調してきたのがとてもうれしい。彼に寄り添ってできるだけ彼をサポートしたい。彼もこの難しい状況で私をとても支えてくれているから。彼が勝ち進むことを祈っている」

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写真◎Getty Images

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