モンテカルロ・マスターズ2連覇のチチパスが目指す次なるゴール「僕のテニスはどのサーフェスでも通用すると思う」

写真はロレックス・モンテカルロ・マスターズでオープン化以降6人目となる大会連覇を達成したステファノス・チチパス(ギリシャ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000/モナコ・モンテカルロ/4月10~17日/賞金総額580万2475ユーロ/クレーコート)の男子シングルス決勝で、第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)がアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)の挑戦を6-3 7-6(3)で退け2連覇を達成した。

 試合後の記者会見で昨年と比較してより厳しい戦いを潜り抜けた末に勝利を掴んだ事実をとりわけ喜んだチチパスは、「最終的に、多くの激しい戦いで締めくくれたのは素晴らしいことだった」とコメントした。

「クリーンなウィナーや華麗なテニスというよりは、すべてのポイントにハードワークをつぎ込んで自分の限界を超えようとした」

 チチパスは第12シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)に対する準々決勝で第3セット0-4から挽回して勝利をもぎ取り、決勝では第2セット5-4からブレークバックを許しながらも落ち着きを保ってタイブレークで試合を終わらせた。

 クレーコートで好成績をおさめているチチパスは、「僕にはは他のサーフェスよりも得意なコートがあり、それがどれかはご存じの通りだ。そのことに気付いて以来、僕のゴールは…。クレーコートで理想通りのプレーができて他のサーフェスでのプレーにより時間と労力を割くことができれば、素晴らしいシーズンを送って世界トップ2でシーズンを終える可能性だってあるはずだ」と語った。

「僕は常に、クレーコートでは自分のベストを発揮できるから他のコートにもうまくアジャストいようと努力している。今年はハードコートとグラスコートでもうまくやっていきたい。そこでも多くのポイントを獲得できると感じているからね。どのサーフェスでも安定した成績が残せれば、世界トップ2でシーズンを終える可能性は高いと思っているよ。最終的にそこに至り、特別な選手たちの一員になることが僕の大きなゴールなんだ」

 チチパスの世界ランク自己最高は3位なので、それは現実的な目標であるとも言える。

「僕のテニスはどのサーフェスでも通用すると思う。僕が一番うまく適応できるのが恐らくクレーコートだ。一時はクレーでできることを同じようにハードコートでもやろうとしたけど、うまくいかなかった。必ずしもそれは正しい方法でないんだ。でもその経験から、僕は多くを学んだよ。(サーフェスごとに)適応すべきなのであり、『クレーで機能することは、より速いサーフェスでも機能するはず』という考えに固執すべきではないということを教えられたんだ」

 フレンチ・オープンを大きな目標に邁進するチチパスの次なる行先は、バルセロナ・オープンだ。そしてその先にはマドリッド・オープンがある。

 バルセロナで第1シードのチチパスは1回戦をBYEで免除されており、初戦となる2回戦でペドロ・マルチネス(スペイン)とイリヤ・イバシカ(ベラルーシ)の勝者と顔を合わせる予定になっている。

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写真◎Getty Images

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