注目のライバル対決はマレーの体調不良で実現せず、ジョコビッチが不戦勝で準々決勝へ [マドリッド・オープン]
ATPツアー公式戦の「ムトゥア・マドリッド・オープン」(ATP1000/スペイン・マドリッド/5月1~8日/賞金総額749万9290ユーロ/クレーコート)の男子シングルス3回戦である意味最大の注目マッチのひとつだったノバク・ジョコビッチ(セルビア)とアンディ・マレー(イギリス)のライバル対決は、残念ながらマレーの棄権で実現しなかった。
男子プロテニス協会(ATP)によればマレーは胃腸の疾患で体調を崩し、試合を行うことが不可能となってしまった。
もし実現していれば、マドリッドでは5年ぶりのマッチアップとなっていたはずだった。ふたりは試合前、久々の対戦を楽しみにしているという意欲溢れる言葉を交わし合っていた。今大会にワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したマレーは1回戦でドミニク・ティーム(オーストリア)を6-3 6-4で、2回戦では第14シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)を6-1 3-6 6-2で倒して勝ち上がっていた。
不戦勝で勝ち上がりを決めた第1シードのジョコビッチは準々決勝で、予選勝者のドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)を7-5 6-3で破って勝ち上がった第12シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)と対戦することになった。
ジョコビッチがそこで勝った場合、準決勝の相手はラファエル・ナダル(スペイン)とカルロス・アルカラス(スペイン)の勝者となる。第3シードのナダルが非常にいいプレーをした予選勝者のダビド・ゴファン(ベルギー)に対して4つのマッチポイントを凌いだ末に6-3 5-7 7-6(9)の大接戦を制して勝利をもぎ取り、第7シードのアルカラスは第9シードのキャメロン・ノリー(イギリス)を6-4 6-7(4) 6-3で振りきった。
タイトル防衛に挑んでいる第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は6-3 1-0とリードした時点で予選勝者のロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)が棄権したため、試合途中で勝ち上がりを決めた。
ムゼッティは勢いよく試合を始めたが、第1セットの途中で脚をケガした様子で顔をしかめるようになった。彼はセットが終わったところでメディカルタイムアウトを取って治療を受けてテーピングを施したが、第2セットで1ゲームをプレーしたところで試合続行を断念した。
そのほかの試合では第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)がグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を6-3 6-4で、第6シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)がダニエル・エバンズ(イギリス)を7-6(7) 7-5で、第8シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)は第10シードのヤニク・シナー(イタリア)を6-1 6-2で下し、ベスト8が出揃った。
ボトムハーフ(ドローの下半分)の準々決勝ではズベレフがオジェ アリアシムと、チチパスはルブレフと顔を合わせる。
写真◎Getty Images
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