シフィオンテクが初戦に快勝、次は過去1勝1敗のアザレンカ [イタリア国際]

写真はイガ・シフィオンテク(ポーランド)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「BNLイタリア国際」(WTA1000/イタリア・ローマ/5月9~15日/賞金総額252万7250ドル/クレーコート)の女子シングルス2回戦で第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)がラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のエレナ ガブリエラ・ルース(ルーマニア)を6-3 6-0で退け、タイトル防衛に向けて快調なスタートを切った。

 上位8シードは1回戦がBYEで免除されており、シフィオンテクはこの試合が初戦だった。シフィオンテクは第1セットで自分のサービスゲームを2度落としたが、7度のブレークに成功して問題なく勝利をおさめた。

「今日は試合のリズムに乗ることができてよかったわ。試合中にいくつかのことを学び、ゲームごとにテニスを改善することができたしね」とシフィオンテクは試合後にコメントした。

「彼女は本当に安定していたけど、私もかなり堅実なプレーができたと思う。今日はいい感触で打てていたけど、それでも彼女は強力なショットを打ち返してきたわ」

 シフィオンテクは次のラウンドで、カミラ・オソリオ(コロンビア)を6-2 6-4で破って勝ち上がった第16シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)と対戦する。両者はこれ以前に2度対決し、星を分け合っている。

「実はコーチと一緒に、ハードコートとクレーコートで彼女(アザレンカ)のプレーがどう違うのかについて話していたの。私たちはそれについてしっかり分析し、戦術的に準備を整えて臨むつもりよ」とシフィオンテクは3回戦について話した。

「彼女とクレーコートで練習する機会を持ったことはないから、どんな試合になるかはわからない。彼女は経験豊富なプレーヤーだから、多彩なプレーにも対処できるようにしておく必要があるわ」

 今大会に備えてラファ・ナダル・アカデミーで練習したことを明かしたシフィオンテクは、そこでラファエル・ナダル(スペイン)が勝ち獲った多くのトロフィーを目の当たりにしたことは「凄く刺激になる経験だった」と語っていた。

 同日に初戦をプレーしたシフィオンテク以外の上位シード勢は第2シードのパウラ・バドーサ(スペイン)、第3シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)、第4シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)、第7シードのダニエル・コリンズ(アメリカ)が3回戦に駒を進めたが、第5シードのアネット・コンタベイト(エストニア)、第6シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)、第8シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)は敗れた。

 ジル・タイヒマン(スイス)がプリスコバを6-2 4-6 6-4で、予選勝者のユリア・プティンセバ(カザフスタン)がムグルッサを3-6 7-6(4) 6-1で、予選勝者のペトラ・マルティッチ(クロアチア)はコンタベイトを6-2 6-3で倒してそれぞれ番狂わせを演じた。

 そのほかの試合では第9シードのオンス・ジャバー(チュニジア)、第13シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)、第15シードのコリ・ガウフ(アメリカ)、エレナ・リバキナ(カザフスタン)、ダリア・カサキナ(ロシア)、第12シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)に7-6(5) 6-1で下したアマンダ・アニシモワ(アメリカ)、ビアンカ・アンドレスク(カナダ)が勝ち上がり、ベスト16が出揃った。

 3回戦ではバドーサがカサキナと、サバレンカがペグラと、サカーリがガウフと、コリンズがアニシモワと、ジャバーがプティンセバと、リバキナがタイヒマンと、マルティッチはアンドレスクと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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