チチパスがシナーを退けズベレフの待つ準決勝へ [イタリア国際]

写真はステファノス・チチパス(ギリシャ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/5月8~15日/賞金総額600万8725ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準々決勝で、第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)が第10シードのヤニク・シナー(イタリア)を7-6(5) 6-2で倒してベスト4に進出した。

 20歳のシナーを応援する地元ファンたちの前で3-0から4-4と追いつかれたあとにも終始冷静さを保ったチチパスは、重要なポイントをしっかり押さえた。ふたりはこれが5度目の対決だったが、チチパスの4勝1敗となった。

 出だしに3-0とリードしながら追いつかれたチチパスは、もつれ込んだタイブレークで5-5から2本のボレーを決めて第1セットを先取した。シナーのハードヒットをライジングでとらえることでうまくカウンターで返し、ラリーで優位に立ったチチパスは第2セットに入ると更に相手にプレッシャーをかけて主導権を握った。

「いい結果になってうれしいよ。今日は素晴らしい日だった。僕は第2セットでレベルを上げることができた。もっとも重要だったのは、第1セットのタイブレークだったと思う。僕はそうすべきときに本当に思い切って果敢にプレーした。考え過ぎたり躊躇もしなかった。最後にはそれが成果を生んだよ」とチチパスは試合後のオンコートインタビューで語った。

 チチパスは次のラウンドで、クリスチャン・ガリン(チリ)を7-5 6-2で破って勝ち上がった第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。両者は今季だけで既に2度顔を合わせており、4月のモンテカルロ準決勝はチチパスが、前週のマドリッド準決勝ではズベレフが勝者となっていた。

「僕たちのプレースタイルはよく似ているけど、彼はツアーでもっとも難しい対戦相手のひとりだ。彼はここまで多くのことを成し遂げており、彼には大きな敬意を抱いているよ」とチチパスは次の相手となるズベレフについてコメントした。

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写真◎Getty Images

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