ナダルがイズナーを圧倒、前年に死闘を繰り広げたシャポバロフとの3回戦へ [イタリア国際]

写真はラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/5月8~15日/賞金総額600万8725ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、第3シードのラファエル・ナダル(スペイン)がジョン・イズナー(アメリカ)を6-3 6-1で下してベスト16に進出した。

 上位8シードは1回戦がBYEで免除されており、ナダルはこの試合が初戦だった。

 試合を通してわずか3本しかアンフォーストエラーを犯さず堅固なプレーを見せたナダルは、第1セット3-3から2つのブレークポイントを凌いでキープしたゲームがターニングポイントだったと試合後の記者会見で語った。

「彼にはリターンゲームで何度かチャンスがあり、2度ブレークポイントを掴んだ。それほど難しくないボールが2つあったから、その瞬間に僕は彼の掌の上にいた状態だった。彼がミスしたのはラッキーだったよ。それから僕はブレークできたしね。あれで流れが変わったんだ。第1セットを取った直後に第2セットの立ち上がりでブレークして、すべてが変わった」とナダルは試合を振り返った。

「僕は自分自身に集中していただけだよ。このまま突き進もうと気持ちを集中させていたんだ。もっとプレーをしなければならないことはわかっていたからね。僕には日を追うごとによりよいプレーができるようになるために練習が必要だ」

 肋骨を疲労骨折したため6週間の戦線離脱を経て前週に開催されたマドリッドで復帰したナダルは準々決勝でカルロス・アルカラス(スペイン)に敗れたが、カムバックのプロセスはここローマでも続いている。

 ナダルは次のラウンドで、前日に勝ち上がりを決めていた第13シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)と対戦する。

 昨年のローマでシャポバロフに対して2つのマッチポイントを凌いだ末に第3セットのタイブレークを制して勝っていたナダルは、「昨年はほとんどジョークだった。ここで彼(シャポバロフ)に対して生き延びた試合は…。あの試合で、僕はラッキーだった」と回顧した。

「彼がどれほど危険な相手かはわかっている。言うまでもなく、僕はいいプレーをする必要がある。今日よりいいプレーをしなければならない。でも長いこと戦列を離れていたあと、僕はまた勝つことができて世界最高峰の選手のひとりともう1試合プレーするチャンスを得た。長い休止だったから、僕はふたたび築いていかなければならない。それが、僕が今やろうとしていることだ。僕は正しい姿勢を保ち、それをやってのけられるか見てみなければならない」

 同日に初戦をプレーしたナダル以外の上位シード勢は第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が予選勝者のセバスチャン・バエズ(アルゼンチン)を7-6(6) 6-3で退け、第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)はグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)に6-3 5-7 7-6(4)で競り勝ち、それぞれ3回戦に駒を進めた。

 そのほかの試合では第10シードのヤニク・シナー(イタリア)、アレックス・デミノー(オーストラリア)、マリン・チリッチ(クロアチア)、カレン・ハチャノフ(ロシア)、ジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のマルコス・ギロン(アメリカ)、元世界ランク3位のスタン・ワウリンカ(スイス)が16強入りを決めた。

 チリッチが第9シードのキャメロン・ノリー(イギリス)を5-7 6-2 6-1で、ハチャノフが第15シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)を6-4 2-6 6-1で、ギロンは第12シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を6-1 7-6(4)で倒してそれぞれシードダウンを演じた。

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写真◎Getty Images

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