クロアチアと日本が2戦2勝、南アフリカも勝利 [ATPカップ]
今年新設された男子の世界国別対抗戦「ATPカップ」(オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー/1月3~12日/賞金総額1500万ドル/ハードコート) の大会4日目のデイセッションで、マリン・チリッチ(クロアチア)はカツペル・ジュク(ポーランド)を7-6(8) 6-4で倒し、クロアチアのポーランドに対する勝利のお膳立てをした。元USオープン優勝者のチリッチの経験は、世界448位のジュクにとって厚すぎたようだーー。
グランドスラム大会で2度準優勝した経験を持つケビン・アンダーソン(南アフリカ)はブリスベンでのグループAで南アフリカをチリに対する勝利へと導くことで、初戦でのセルビアに対する敗戦にも関わらず決勝トーナメントに勝ち上がるための可能性をつないだ。
そしてグループBの日本はパースでのジョージア戦で2つのシングルスで勝利をおさめ、2対戦連続となるストレートの勝利を決めた。
世界ランク3位に至ったことがあるが故障によって短く終えることになった2019年シーズンのあと、38位にまで滑り落ちていたチリッチはこの新生の大会でプレーしたシングルスの双方で勝った。
ジュクはツアーレベルの大会でデビューしたばかりのところながら、チリッチに試練を課した。この試合でのチリッチは、13回あったブレークチャンスのうちたったひとつしかものにすることができなかった。
ホベルト・ホルカシュ(ポーランド)はボルナ・チョリッチ(クロアチア)を6-2 6-2で下して両国はシングルスで星を分けたが、イバン・ドディグ/ニコラ・メクティッチ(クロアチア)がホルカシュ/ルーカシュ・クボト(ポーランド)を6-2 6-1で倒して最終的に2勝1敗でのクロアチアの勝利を決めた。
「よりよくやるべきだったことをひとつあげるとしたら、それはただブレークポイントをものにするということだ。多くのブレークポイントを手にしていたからね」とチリッチは振り返った。「それを別にすれば、プレーレベルはかなりよかったと思うよ」。
アルゼンチン対オーストリアのナイトマッチに先立ち、クロアチアは2戦2勝でグループEの首位に立っている。
故障による6ヵ月の活動停止を経て復帰し、この週末にノバク・ジョコビッチ(セルビア)を2セットともぎりぎりまで追い詰めたアンダーソンは、今度はクリスチャン・ガリン(チリ)を6-0 6-3で圧倒した。この試合に先立ち、ロイド・ハリス(南アフリカ)はニコラス・ジェリー(チリ)を6-4 6-4で倒していた。最終的に南アフリカはダブルスも制し、3勝0敗で勝利を決めた。
アンダーソンにとってゴールは今、木曜日にシドニーで始まる準々決勝に進出するチャンスを得るためグループ戦の最後の試合に勝つことだと語った。
「そうするために僕らは今日、何としてでも勝たなければならなかった」とアンダーソンはコメントした。「すでにセルビアに敗れているのに、完全に僕らの成績次第ということではないが」。
大会ではグループ首位のチームと、2位のうち最良の成績だった2チームが決勝トーナメントに進出する。
「僕らは数日後のフランス戦に出力全開で臨むつもりだ」
日本は初戦でのウルグアイに対する3勝0敗の完勝に続き、この日はジョージアに対しても快勝した。まず添田豪(GODAI)がアレクサンドル・メトレベリ(ジョージア)を4-6 6-3 6-2で倒し、それから西岡良仁(ミキハウス)がニコラス・バシラシビリ(ジョージア)を6-2 6-3で退けた。
(APライター◎ジョン・パイ/構成◎テニスマガジン)
※写真はATPカップに出場している日本チームの西岡良仁(ミキハウス/
右)と岩渕聡キャプテン
PERTH, AUSTRALIA - JANUARY 06: Satoshi Iwabuchi and Yoshihito Nishioka of Team Japan address the media during day four of the 2019 ATP Cup Group Stage at RAC Arena on January 06, 2020 in Perth, Australia. (Photo by Paul Kane/Getty Images)
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