カサキナが初のグランドスラム準決勝で世界1位シフィオンテクに挑戦「いい試合になると思う」 [フレンチ・オープン]

写真はグランドスラム大会で初のベスト4進出を決めたダリア・カサキナ(ロシア)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月22日~6月5日/クレーコート)の女子シングルス準々決勝で第20シードのダリア・カサキナ(ロシア)が第29シードのベロニカ・クデルメトワ(ロシア)との同胞対決を6-4 7-6(5)で制し、グランドスラム大会で初のベスト4進出を果たした。

 第1セットを先取したカサキナは第2セットのタイブレークで一時6-1とリードしていたが、そこからやや相手のミスを待つような姿勢を取ったことでよりポイントを取りきにきたクデルメトワに6-5まで追い上げられた。しかし次のポイントでは長いラリーに耐え抜いた末にドロップショットを放って仕掛ける側になり、ぎりぎりで追いついたクデルメトワの返球がネットにかかって試合に終止符が打たれた。

 クデルメトワはカサキナより多くのウィナーを奪ったが、アンフォーストエラーも相手の倍に当たる50本を記録した。

「本当に勝ちたかったから、厳しい試合だった。あのときは勝利が手からこぼれ落ちていくように感じていたの。でも何とか踏ん張ることができ、失望することにならなくてよかったわ。自分自身のメンタル面には本当に満足している」とカサキナは試合を振り返った。

 元世界ランク10位のカサキナは2018年にグランドスラム大会で2度準々決勝に進出したが、ロラン・ギャロスはスローン・スティーブンス(アメリカ)に、ウインブルドンではアンジェリック・ケルバー(ドイツ)に敗れていた。

「すべてが初めてのことよ。準決勝に進出できてうれしい。夢の実現だわ」とカサキナはコメントした。

「明日には、もうひとつの越えるべき山が待っている。私はそれを登らなければならない。準決勝に至ったことについて考える時間がないほうがいいのかもしれないわね。明日にはもう、戦いが待っている訳だから」

 カサキナは木曜日に行われる準決勝で、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)と対戦する。世界1位のシフィオンテクは第11シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)を6-3 6-2で下し、キャリア最長の連勝記録を「33」に伸ばした。

 両者の対戦成績はシフィオンテクが3勝1敗でリードしており、直近では彼女が連勝を開始した2月のドーハ3回戦でシフィオンテクがストレートで勝っている。

「明日起きることと、前回私たちが対戦した2月に起きたことを比べることはできないわ。まったく違った試合になるはずよ。私は勝ちたいと強く願っているし、彼女も勝ちたいと思っている。いい試合になると思うわ」とカサキナは次戦を見据えた。

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写真◎Getty Images

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