シフィオンテクがペグラを倒してカサキナとの準決勝へ「自分が正しい場所にいると感じている」 [フレンチ・オープン]

写真は試合後に握手を交わすイガ・シフィオンテク(ポーランド/左)とジェシカ・ペグラ(アメリカ)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月22日~6月5日/クレーコート)の女子シングルス準々決勝で、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が第11シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)を6-3 6-2で下してベスト4に進出した。

 2月末のドーハから5大会連続優勝中のシフィオンテクは、キャリア最長の連勝記録を「33」に伸ばした。

 32連勝の記録保持者であるジュスティーヌ・エナン(ベルギー)を追い越したシフィオンテクより長い連勝記録を持つのは、2000年以降の女子ツアーではもはやビーナス(35連勝)&セレナ(34連勝)のウイリアムズ姉妹(アメリカ)だけとなっている。

 出だしにブレークを交わし合ったものの大きな困難に直面することなく勝ちきった試合のあと、シフィオンテクは「間違いなく今大会で一番安定したパフォーマンスだったから、かなり満足しているわ。最初から最後までかなり集中できて、ジェシカに反撃のチャンスを与えなかった」と振り返った。

 マイアミでもペグラを倒していたシフィオンテクは、これで彼女との対戦成績を2勝1敗と勝ち越した。

 シフィオンテクは準決勝で、第29シードのベロニカ・クデルメトワ(ロシア)との同胞対決を6-4 7-6(5)で制して勝ち上がった第20シードのダリア・カサキナ(ロシア)と顔を合わせる。

「自分が培った経験を活用したい。彼女のスタイルをよく知っているし、彼女のボールが自分のラケットでどんな感触なのかもよく憶えている。これはかなりポジティブなことだわ」と次戦を見据えたシフィオンテクは、「でも自信過剰にはなりたくない。グランドスラムの準決勝でそうなるとは思わないし、彼女もここまで勝ち上がるだけの実力を備えている。彼女の安定感は以前より増していると思う」と言って気を引き締めた。

 ふたりの初対決だった2021年のイーストボーンでシフィオンテクはカサキナに敗れたが、今年の3対戦(オーストラリアン・オープン、ドバイ、ドーハ)ではすべてストレートで勝っている。

「他の試合と同様に準備して、過去の経験を生かしたい。ハードコートでの試合はあまり参考にならないし、時期も違うからそれほど意識しない」とシフィオンテクはコメントした。

「私は自分が正しい場所にいると感じているし、そのために本当に一生懸命努力してきたわ。グランドスラム大会の準決勝は何度もあることじゃないから、今でも新しい経験だと思っているの。このチャンスを生かしたい」

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写真◎Getty Images

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