ワウリンカが大接戦の末にティアフォーを倒して2回戦へ「凄くいい試合だった」 [ATPロンドン]

写真はスタン・ワウリンカ(スイス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「シンチ選手権」(ATP500/イギリス・ロンドン/6月13~19日/賞金総額227万5275ユーロ/グラスコート)の男子シングルス1回戦で、スタン・ワウリンカ(スイス)がこの大会でのダブルスパートナーでもあったフランシス・ティアフォー(アメリカ)に7-6(2) 6-7(6) 7-6(5)で競り勝った。

 3つのタイブレークの末に勝者として浮上したワウリンカはグラスコートで2019年ウインブルドン以来となる勝利を決めたあと、「以前に芝で勝ったのはずっと昔のことだ。グラスコートが得意のサーフェスだったことは一度もないけど、今日は素晴らしかった。凄くいい試合だったよ。ティアフォーはいい友人で、昨日は一緒にダブルスをプレーしたんだ。僕たちはこれまでも何度か熱戦を演じてきたから、今日の試合を勝ち抜けて本当によかったよ」と喜びを口にした。

 第2セットのタイブレークで6-5とリードしたワウリンカは最初のマッチポイントを手にしたが、このチャンスをものにすることができず勝負を第3セットに持ち込まれていた。一方のティアフォーは第3セット5-4から自分のサービスゲームを迎えたが、ワウリンカがそこから目覚ましい抵抗を見せてブレークバックに成功した。ワウリンカは5度のデュースを繰り返した次のゲームで3つのブレークポイント凌いでキープし、またももつれ込んだタイブレークでついに4つ目のマッチポイントをものにした。

「僕はよく戦っていた。レベルは悪くなかったと思うし、勝ててうれしいよ」とワウリンカは試合後の記者会見で語った。足のケガで1年以上戦列を離れていたあと復帰後5大会目に出場中の彼は、今季のツアーレベルでの戦績を3勝3敗とした。

「これは復帰におけるプロセスの一環だ。1年以上戦列を離れたあとに復帰するとなると、僕の年齢では時間がかかる。僕はここの雰囲気を楽しんでいる。今日のように、ファンたちの前でプレーできることを楽しんでいるんだ」

 ワウリンカは2回戦で、第6シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)とトミー・ポール(アメリカ)の勝者と顔を合わせる。この試合は1セットオールになった時点で日没のため中断し、翌日に再開される予定になっている。

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写真◎Getty Images

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