ワトソンが地元イギリスで初のグランドスラム16強入り「この瞬間を10年も待っていた」 [ウインブルドン]

写真はグランドスラム大会で初の16強入りを決めたヘザー・ワトソン(イギリス)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月27日~7月10日/グラスコート)の女子シングルス3回戦で地元選手のヘザー・ワトソン(イギリス)がカーヤ・ユバン(スロベニア)を7-6(6) 6-2で倒し、グランドスラム大会でキャリア初の16強入りを決めた。

 イギリス女子の人気者である第10シードのエマ・ラドゥカヌ(イギリス)は2回戦で敗れたが、代わりに30歳のワトソンが地元ファンを喜ばせた。

 まだ10代だった12年前にウインブルドンでデビューしてから今年まで一度も3回戦を超えたことがなかったワトソンは、「ウインブルドンとオーストラリアン・オープンで何度か3回戦には進んでいた。私はこれが起こるのを待っていたのよ。十分すぎるほど待ったわ。これは私の10年来の目標だったの」と話し、2週目まで勝ち残ったことを手放しで喜んだ。

 タイブレークの末に第1セットを先取したあと、第2セットで最初の5ゲームを連取したワトソンは終盤にユバンの抵抗を受けて最後の3ゲームで競りあいながらもそのままストレートで試合を終わらせた。

「最後の3ゲームはかなりの競り合いになったわ。デュースとアドバンテージの繰り返しで行ったり来たりして、彼女はいくつかの素晴らしいショットを打ってきた。そこは彼女を称えるべきね」とワトソンは振り返った。

「パニックに陥ってはいなかったわ。明晰に考え、彼女がレベルを上げてきたことを自覚していたから。実際、私は驚くほど落ち着いていた。最後にちょっとした戦いがありはしたけど、私は本当に“きっとやってのけられる”と信じていたの」

 ワトソン次のラウンドで、レシヤ・ツレンコ(ウクライナ)を6-4 3-6 6-3で破って勝ち上がったユーレ・ニーマイヤー(ドイツ)と対戦する。

 女子のイギリス勢では2回戦で前年の準優勝者でもあった第6シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)に対して番狂わせに成功したケイティ・ブルター(イギリス)がワイルドカード(主催者推薦枠)での出場から勝ち残っており、土曜日に予定されているアルモニー・タン(フランス)に対する試合でワトソンに続くことを目指すことになる。

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写真◎Getty Images

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