2度の出産を経た34歳マリアがオープン化以降最年長でウインブルドン準々決勝デビュー「可能だと信じていなければここにはいない」

写真は驚異的な逆転劇で8強入りを決めた34歳のタチアナ・マリア(ドイツ)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月27日~7月10日/グラスコート)の女子シングルス4回戦で、2児の母でもあるタチアナ・マリア(ドイツ)が第12シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)を5-7 7-5 7-5で倒してベスト8進出を果たした。

 既にいくつもの番狂わせが起きている今年のウインブルドン女子シングルスで、34歳のマリアがオープン化以降の同大会で初めて準々決勝に進出した最年長の選手となった。キャリアで初めてグランドスラム大会の2週目に勝ち残った世界ランク103位のマリアは、2015年ウインブルドンで3回戦に進出したのがこれまでの最高成績だった。

 第1セットを落としたマリアは第2セットも1-4とリードされながら巻き返し、4-5のサービスゲームでマッチポイントを2本凌ぐと3ゲーム連取でセットオールに追いついた。オスタペンコは第3セットで4-5からラブゲームでブレークバックして粘りを見せたが、マリアが2度目のサービング・フォー・ザ・マッチをキープして激闘を締めくくった。

「自分にはできるのだという信じる気持ちは常にあるわ。だからこそ私は出産後にカムバックしたし、2人目を生んだあとも戻ってきたの。こういったことをやってのけることは可能だと信じていなければ、私はここにはいない。だから常に信じて進み続け、上達し続けて最後までベストを尽くそうとする姿勢があったのよ」とマリアは試合後に語った。

「それに、その裏にはハードワークがある。それはどこからともなく湧き出てくる訳ではないわ。私たち毎日練習し、努力を続けている。前にも言ったように、私たちは向上しようとし続けている。でも多分、私の中に『きっとできるわ。思いきっていくのよ』という感覚がある。ときにはほんの小さなことが試合全体を変えるのよ。ほんの僅かな部分がね」

 マリアは準々決勝で、同胞のユレ・ニーマイヤー(ドイツ)と対戦する。ニーマイヤーは同種目で唯一勝ち残っていた地元選手のヘザー・ワトソン(イギリス)を6-2 6-4で退け、グランドスラム本戦初勝利から8強の舞台へ駆け上がった。

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写真◎Getty Images

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