天才型の『身のこなし』とは? フォアハンド編


長くテニスコーチをしていると、この人「センス」があるな〜と思うことがレベルや年齢に関係なくあります。

その中でも大人の方であれば学生時代、テニス以外の球技をしていたり、子供ではテニス以外の球技を併用していることが多いように思います(テニスのみをやり続けているプレーヤーも)

フォアハンドストロークで言えば、腰の使い方は「回す」というより「擦り合わせ」、腕の使い方ではサーブ同様に「ゼロポジション」でインパクトするなど、それまで他のスポーツで培ってきた身体の使い方を上手くテニスに転用している印象を受けます。

センスがあると言われるプレーヤーの腰の使い方を掘り下げて聞き、言葉にしてみると「回す」より「擦り合わせる」や「前の腰に後ろの腰をぶつける」と言われると、どういうことだと思うことも、実は理に適っている回答です。

つまり、骨盤には左右の腸骨、中央に仙骨、腸骨と仙骨の間にそれぞれ仙腸関節という関節があり、左右に関節があるということは、右と左の腸骨を別々に動かすことが可能ということになります。別の言い方をすれば左右の腸骨を「擦り合わせる」となります。

腕の使い方も、肩を支点にした押し出すスイングではなく、アンダースローのピッチャーのような「ゼロポジション」でインパクトをする「腕のねじり戻し」を使ったスイングをしているプレーヤーが多く、力強さ、しなやかさがあります。

これも肩と腕の肩関節は肘関節のような「蝶番」ではなく、「ボール&ソケット」状の関節になっているのでねじり戻しが可能となります。

センスがあるプレーヤー=理に適った身体の使い方をしているとも言えます。

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