キリオスがフラッシングメドウで初の4回戦進出、次は過去3勝1敗のメドベージェフ [USオープン]

写真は初のベスト16進出を決めたニック・キリオス(オーストラリア)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月30日~9月13日/ハードコート)の男子シングルス3回戦で、第23シードのニック・キリオス(オーストラリア)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したJ.J.ウルフ(アメリカ)を6-4 6-2 6-3で退け初のベスト16進出を決めた。

 前のラウンドでスポーツマンらしからぬ行為をしたことを理由に罰金を科されたばかりのキリオスだったが、この日は特に問題ある振る舞いも見せずプレーにものを言わせた。

「USオープンではここまで勝ち進んだことがなかったから、既に僕にとって特別な年だ。さらに勝ち進んでいけるよう願っている」とキリオスは試合後にコメントした。

「僕は自分のチームのためにも勝とうとしているんだ。僕たちは皆、もうかなり長いこと母国から離れている。僕は母国の多くの人々のためにプレーしているんだよ」

 キリオスは次のラウンドで、予選勝者のウー・イービン(中国)を6-4 6-2 6-2で破って勝ち上がった第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)と対戦する。

「僕にとっては非常に厳しい試合だった。J.J.がホームのお気に入りであることはわかっていた。自分の武器をうまく使い、いいサービスを入れなければならないということもわかっていたよ。勝ち上がることができて本当にうれしい」とキリオスは試合後のオンコートインタビューで語った。

 その時点ではまだ相手が決まっていなかったが、「メドベージェフが勝ったなら、僕は彼とプレーすることにワクワクしている」とキリオスは次戦を見据えた。

 ウインブルドンで決勝に進出したキリオスはそのあともワシントンDCで優勝し、モントリオールでは世界ランク1位のメドベージェフを倒すといった具合にここ数ヵ月に渡ってキャリア最高とも言える好調ぶりを見せてきた。この勝利で彼は今季の戦績を34勝9敗とし、グランドスラム大会では15試合プレーして13勝目を挙げた。

 一方のメドベージェフはキリオスに対する4回戦を視野に、「僕らは多くの素晴らしい試合をプレーした。すべての試合はかなりの接戦だったと思う。対戦成績では彼が3勝1敗でリードしているけど、今回はもっとうまくやれるよう頑張るよ。観る人たちにとって楽しめる試合になるだろう」と話した。

 自分の試合を待ちながら同じアーサー・アッシュ・スタジアムで行われたセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)の“さよならマッチ”を見守ったメドベージェフはこの試合について聞かれ、「3時間近いクレイジーな試合だった。間違いなく彼女が負けたのは残念だったけど、これが彼女のキャリア最後の試合なら素晴らしい試合であり、彼女は勝利に近かった。でも素晴らしいレベルでプレーしたアイラ・トムヤノビッチ(オーストラリア)を称えたい」と答えた。

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写真◎Getty Images

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