「彼女のおかげで毎晩遊ぶのをやめた」メドベージェフ撃破のキリオス [USオープン]

ダニール・メドベージェフ(ロシア)を倒し、笑顔でオンコートインタビューで語るニック・キリオス(オーストラリア)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月29日~9月11日/ハードコート)の男子シングルス4回戦で第23シードのニック・キリオス(オーストラリア)が第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を7-6(11) 3-6 6-3 6-2で倒して、オンコートインタビューで語った。

「ここにいたこんなボーンヘッドの選手がここまでこられたことが、まだ信じられない。法律上問題がないのは知らなかった。俺はアホみたいに見えるだろうけど、大丈夫だ。えっと、素晴らしい試合だった。ダニールはディフェンディングチャンピオンだから両肩に圧し掛かるプレッシャーは凄まじかったのだろう。でも、俺もいいプレーをした。この数ヵ月凄くいいプレーができている。しかし、何て場所でこの勝利を達成したのか! それがここニューヨークでできたのだからうれしいよ」

フレンチ・オープンが終わってから、男子ツアーでもっとも多くの勝利を挙げた選手だが、いつからすべてが噛み合い始めたのか。

「まだ模索中だ。毎日努力している。すべての練習を意味のあるものにしようとしている。以前は毎晩、寝る前に出掛けて遊んでいた。でも、今は素晴らしいガールフレンドがいて、いつも助けてくれている。そして素晴らしいチームもいるんだ。彼らとハードワークしてこの先も勝ち続けたい。彼らを落胆させたくないんだ。この4ヵ月間ずっと遠征を続けている。俺も彼らも家族に会いたい。だから、これだけの犠牲が報われるようにしたい。これがオーストラリアに戻る前の最後の旅だ。最後まで勝ち上がりたい。それが可能だと信じている」

次の相手はカレン・ハチャノフ(ロシア)だ。

「1試合ずつやっていく。その気持ちはウインブルドンのときに生まれた。あの決勝で勝てなかったことは、なかなか受け入れるのが難しかった。ハチャノフは素晴らしい選手で、過去に素晴らしいバトルをしてきた。でも、今はそれについて考えない。まずは明日ダブルスで、最高のパートナーであるタナシ・コキナキス(オーストラリア)との試合がある。それに集中したい」

この試合を楽しみ、盛り上げた観客へメッセージを送った。

「素晴らしい雰囲気だった。ようやくニューヨークで自分の才能を見せることができてうれしいよ。過去にはここであまりいいプレーができなかった。だからこそ、真剣に取り組んできた努力と献身を皆に観てもらえてうれしい。27歳までかかってしまったけどね」

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写真◎Getty Images

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