ジョコビッチが盟友ポスピショルを倒してベスト4進出「ポジティブな勝利」 [テルアビブ・オープン]

写真はレーバー・カップでのノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「テルアビブ・ウォータージェン・オープン」(ATP250/イスラエル・テルアビブ/9月26日~10月2日/賞金総額101万9855ドル/室内ハードコート)の男子シングルス準々決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が厳しいテストを乗り越え、バセック・ポスピショル(カナダ)を7-6(5) 6-3で下してベスト4に進出した。

 ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のポスピショルは非常にアグレッシブなプレーで相手を苦しめたが、ジョコビッチがその攻撃をかわして主導権を取り戻した。

「素晴らしい。ポジティブな勝利だ」とジョコビッチは試合後のオンコートインタビューで語った。

「バセックはツアーでの親友のひとりなんだ。僕らはもう何年もよく知り合っている。大いに敬意を抱いている親しい相手と対戦するのは決して簡単じゃなけど、僕たちはふたりともプロであり、試合に勝ちたいと思っていた。それは見ていてもわかったと思う」

 対戦成績ではジョコビッチが2013年からここまで6戦全勝しているが、ふたりはともにプロフェッショナルテニスプレーヤー協会(Professional Tennis Players Association=PTPA)を作ろうと尽力するなどコート外でも手を取り合って活動してきた盟友だった。

「テニスのレベルは非常に高かったと思う。第1セットと第2セットの終盤は特にね。よく戦ったのは彼の功績だ。戻ってきた彼を目にできてうれしいよ」とジョコビッチは試合を振り返った。

 ワクチン未接種のためUSオープンを含む北米ハードコートシーズンに出場できなかったジョコビッチは前週にイギリス・ロンドンで開催された第5回レーバー・カップで数ヵ月ぶりに試合に戻ったばかりだったが、第1セットの競った場面で変わらず高いフィットネスレベルを維持しているところを示して見せた。

 ジョコビッチは次のラウンドで、アルトゥール・リンデルネック(フランス)を6-4 6-1で破って勝ち上がったロマン・サフィウリン(ロシア)と対戦する。

 男子プロテニス協会(ATP)によればジョコビッチは今年のウインブルドン優勝者であるため、トップ20に留まりさえすればシーズン末にイタリア・トリノで開催される世界トップ8による「Nitto ATPファイナルズ」の出場権を獲得することができる。

 もうひとつの準決勝は、マリン・チリッチ(クロアチア)とコンスタン・レスティエンヌ(フランス)の顔合わせとなった。レスティエンヌが第4シードのマキシム・クレッシー(アメリカ)に6-7(4) 6-3 7-6(3)で競り勝ち30歳にしてキャリア初のツアー4強入りを決め、第2シードのチリッチは予選勝者のリアム・ブローディ(イギリス)が腹筋のケガを理由に棄権したため不戦勝で勝ち進んだ。

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写真◎Getty Images

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