カナダが3年ぶり2度目の決勝でオーストラリアを下して悲願の初優勝 [デビスカップ・ファイナルズ]

写真は3年ぶり2度目の決勝で悲願の初優勝を果たしたカナダ代表チーム(Getty Images)


 男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」決勝トーナメント(スペイン・マラガ/11月22~27日/室内ハードコート)の決勝で、カナダ(グループB・2位)がオーストラリア(グループC・2位)を2勝0敗で下して初の世界一に輝いた。

 第1試合でデニス・シャポバロフ(カナダ)がタナシ・コキナキス(オーストラリア)を6-2 6-4で倒し、第2試合のエース対決でフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)がアレックス・デミノー(オーストラリア)を6-3 6-4で退けた。シングルス2試合で決着がついたため、ダブルスの試合は行われなかった。

 カナダがデビスカップで決勝に進出したのは3年ぶり2度目だったが、2019年はスペインに0勝2敗で敗れて準優勝に終わっていた。カナダはオーストラリアに対して2019年ファイナルズ準々決勝に続いて連勝し、通算の戦績を2勝9敗とした。オーストラリアの9勝は、すべてオープン化前に挙げたものだった。

 9月のグループステージを2勝1敗の2位で突破したカナダは決勝トーナメントの1回戦でドイツ(グループC・1位)を2勝1敗で、準決勝ではイタリア(グループA・1位)を2勝1敗で破って決勝進出を決めていた。

 オーストラリアはデビスカップ史上2位となる28回の優勝を誇っているが、2003年を最後にタイトルから遠ざかっている。

 デビスカップは2019年から、ITFとスペインの元サッカー選手ジェラール・ピケによって設立された投資団体コスモスの協力によって開発された新フォーマットに変更されている。

 新フォーマットのデビスカップではこれまでファイナルズのグループステージと決勝トーナメントを同じ日程の中で行ってきたが、今年はグループステージ(イタリア・ボローニャ、スペイン・バレンシア、ドイツ・ハンブルク、イギリス・グラスゴー/9月13~18日/室内ハードコート)と決勝トーナメントを分けて開催された。

 今年のファイナルズは16ヵ国が4チームによる4グループに別れてグループステージ(総当たり戦)を9月に戦い、各グループの上位2チームが11月の決勝トーナメントに進出して優勝チームを決定した。試合はベスト・オブ・3セットマッチで行われ、シングルス2試合とダブルス1試合で争われる。

※国名の左に付いている数字はドロー番号

決勝トーナメント|11月27日

決勝

4カナダ(グループB・2位)2-0 5オーストラリア(グループC・2位)

R1 ○デニス・シャポバロフ 6-2 6-4 ●タナシ・コキナキス
R2 ○フェリックス・オジェ アリアシム 6-3 6-4 ●アレックス・デミノー
R3 フェリックス・オジェ アリアシム/バセック・ポスピショル 打切 マックス・パーセル/ジョーダン・トンプソン

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles