ディフェンディング・チャンピオンのコキナキスがトップシードのルブレフを倒す殊勲の勝利で準々決勝へ [アデレード国際2]

写真は2大会連続で初戦敗退を喫したアンドレイ・ルブレフ(ロシア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「アデレード国際2」(ATP250/オーストラリア・南オーストラリア州アデレード/1月9~14日/賞金総額64万2735ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第1シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したディフェンディング・チャンピオンのタナシ・コキナキス(オーストラリア)に4-6 6-3 3-6で敗れる番狂わせが起きた。

 上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、ルブレフはこの試合が初戦だった。ルブレフは同地で開催された前週の大会でも初戦敗退を喫しており、開幕2連敗となった。

 ワンチャンスをものにして第1セットを先取したコキナキスはこの日唯一のブレークポイントをセーブできずセットオールに追いつかれたが、第3セット第4ゲームでブレークしたリードを守りきって1時間57分で勝利を掴んだ。

「僕はこのコートで最高の思い出がある。昨年は信じられないような感慨だった。それは子供の頃に夢見ていたような出来事だ。この雰囲気の中で皆さんの前でプレーできるというのは本当に素晴らしい」とコキナキスは試合のオンコートインタビューで語った。

「サービスは僕のテニスの大きな部分を占めている。サービスさえよければ僕は多くの選手を倒すチャンスがあると思っている。特にニューボールになったときはスピードを落として確率を上げて厳しいコースを突き、何本か相手が返せないようなサービスを打つことができたよ」

 コキナキスは次のラウンドで、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したジェイソン・クブラー(オーストラリア)を5-7 7-6(1) 6-4で破って勝ち上がった第6シードのミオミル・キツマノビッチ(セルビア)と対戦する。

 この日初戦に臨んだルブレフ以外の上位シード勢は第3シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)と第4シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)が8強入りを決めたが、第2シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)はラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のクォン・スンウ(韓国)に6-3 4-6 4-6で敗れた。

 そのほかの試合では第7シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)が予選勝者のジョン・ミルマン(オーストラリア)を6-3 6-3で退け、ジャック・ドレイパー(イギリス)が第8シードのトミー・ポール(アメリカ)を6-4 6-4で倒し、予選勝者のミカエル・イーメル(スウェーデン)はマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)に3-6 7-6(2) 6-3で逆転勝利をおさめ、ベスト8が出揃った。

 準々決勝ではハチャノフがドレイパーと、バウティスタ アグートがダビドビッチ フォキナと、イーメルはクォンと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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