ウインブルドン女王ルバキナが早くも2度目のグランドスラム制覇に王手「決勝ではその瞬間を楽しみたい」 [オーストラリアン・オープン]

写真は2度目のグランドスラム制覇に王手をかけたエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)(Getty Images)


 今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月16~29日/ハードコート)の女子シングルス準決勝で、第22シードのエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)が第24シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)を7-6(4) 6-3で倒して2度目のグランドスラム制覇にあと1勝と迫った。

 元世界ランク1位のアザレンカは時折目覚ましいショットを放ちながらも、自らのミスに足を引っ張られた。

 立ち上がりの2-2からブレークして先にリードしながらアンフォーストエラーで直ぐに追いつかれたアザレンカは、ふたたびサービスダウンを喫して3-5で相手のサービスゲームというピンチを迎えた。そこで気迫を見せたアザレンカはブレークバックにしてタイブレークに持ち込んだが、少しナーバスになっている様子のルバキナが特に仕掛けてこなかったにもかかわらず重要なポイントで凡ミスを重ねて第1セットを落としてしまった。

 反対にやや緊張している様子を見せながらも最後までより安定したプレーを見せたルバキナは第2セットの早い段階でリードを奪い、5-2からのサービング・フォー・ザ・マッチで締めくくることには失敗したが、次のゲームをブレークして試合を終わらせた。

 絶好調とは言えなかったもののルバキナはそれでも30本のウィナーを決め、89%のリターンを入れることで試合を通して相手のサービスゲームにプレッシャーをかけ続けた。

 いつも通り感情を抑えた静かな様子で勝利を祝ったルバキナは、「もちろん凄くうれしいし、とても誇りに思う」と試合後に心情を表現した。

「今日はコンディションがいつもと違い、私にとっては難しかった。非常にアグレッシブにいくことはできなかったけど、最後には何とか勝つことができた。決勝ではもちろんベストを尽くすわ」

 ウインブルドン決勝ではナーバスになり過ぎて状況を楽しめなかったと告白していたルバキナは、オンコートインタビューでこの新たな決勝に臨む気持ちを聞かれると小さな笑みを浮かべて「私はウインブルドンで多くの経験を積んだ。今回はコートでその瞬間と雰囲気を楽しみたいわ。ベストを尽くして戦い、そして勝つことができるよう願っている」と答えた。

 23歳のルバキナは最終ラウンドで、今大会のダークホースだった世界ランク45位のマグダ・リネッテ(ポーランド)を7-6(1) 6-2で破って勝ち上がった第5シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)と対戦する。

 ランキング的には上位だがグランドスラム大会での優勝経験がないサバレンカは今季に入ってまだ1セットも落とさず10連勝中と勢いに乗っており、初の決勝進出で悲願達成を目指している。

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写真◎Getty Images

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