メドベージェフが会心のテニスで20連勝中だったジョコビッチを倒して3週連続優勝に王手 [ドバイ選手権]

写真はダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ドバイ・デューティーフリー・テニス選手権」(ATP500/アラブ首長国連邦・ドバイ/2月27日~3月4日/賞金総額302万535ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6-4 6-4で倒して3週連続優勝に王手をかけるとともに、ジョコビッチの連勝に「20」で終止符を打った。

 前日の準々決勝に勝った時点でジョコビッチは、男子で初となるキャリア10度目の20連勝を記録していた。一方のメドベージェフは3大会連続の決勝進出を決め、今季の戦績を男子ツアー首位の18勝2敗とした。

 激しい打ち合いと仕掛け合いが繰り広げられた戦いを堅固かつ勝負強い戦いぶりで制したメドベージェフは第2セット5-4の30-30からジョコビッチが放った厳しいドロップショットを更に見事なドロップショットで決め返し、最後はネットコードに当たって浮いたジョコビッチのリターンをフォアハンドで容赦なく叩き込んで試合を終わらせた。メドベージェフがアンフォーストエラーを僅か12本に抑えたのに対し、ジョコビッチは38本だった。

「ノバクとプレーするときはベストのプレーをしなくてはならない。彼がベストの調子でないよう願っていたよ。彼はグランドスラム大会で22回も勝っている選手だから、最高のプレーをされたら僕がベストのテニスをしても勝てるかどうかわからないからね」とメドベージェフは試合後のオンコートインタビューで語った。

「今日の僕は彼よりも高いレベルでプレーすることができた。第2セットではブレークポイントに直面しなかったけど、30-30になったゲームがたくさんあった。それでも僕は何とか冷静さを保つことができたし、明日の決勝に進めてうれしいよ」

 今季初黒星を喫したジョコビッチは試合後の記者会見で、「今日は自分よりいいプレーをした相手に敗れた。自分がいくつかの重要な瞬間にうまくプレーできなかったのはわかっているけど、それは彼が質の高いプレーをしていたからでもあった」と潔く負けを認めた。

 昨年はやや調子を落としていたもののここにきて顕著な復調ぶりを見せているメドベージェフは決勝で、第7シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-3 7-6(9)で破って勝ち上がった同胞で第2シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)と対戦する。ディフェンディング・チャンピオンのルブレフはこれまでツアーではズベレフから1セットも取ることができていなかったが、6戦目で初勝利を挙げた。

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写真◎Getty Images

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