シナーが前年覇者フリッツを倒してマスターズ大会でキャリア2度目のベスト4進出 [ATPインディアンウェルズ]

写真はヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月日8~19日/賞金総額1014万3750ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第11シードのヤニク・シナー(イタリア)がディフェンディング・チャンピオンで第4シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)を6-4 4-6 6-4で倒してベスト4に進出した。

 試合はお互いに質の高いプレーを見せて非常に拮抗したが、シナーのアグレッシブなプレーが重要な瞬間に違いを生んだ。21歳のシナーがATPマスターズ1000大会で4強入りしたのは、準優勝を飾った2021年のマイアミ以来でキャリア2度目となる。

 オープニングゲームをブレークしたシナーはそのリードを守って第1セットを先取したが、お互いにサービスキープで進んだ第2セットは5-4から最初のブレークポイントをものにしたフリッツが取り返した。第3セット第1ゲームでサービスダウンを喫したフリッツは直後に追いついたが、シナーが4-4から相手のミスにも助けられてふたたびブレークに成功すると続くサービング・フォー・ザ・マッチをラブゲームでキープして2時間17分の戦いに終止符を打った。

「かなりアグレッシブにプレーしようとして、実際にそれができた。言うまでもなく、自分のパフォーマンスには非常に満足している。テイラーとの試合は決して簡単ではない。僕は2年前にここで彼に負けているしね。彼はここのコンディションが大好きだから、今日は勝利への道を見つけ出すことができてよかったよ」とシナーは試合後にコメントした。

「特に第2セットでは少し風が影響したポイントがいくつかあって、彼が僕を振り回し始めた。僕たちはプレースタイルがよく似ていると思う。2人ともベースラインから非常にアグレッシブにプレーしようとするから、僕は少しいろんな球種を混ぜたりペースを変えようとしたんだ。第3セットでいいプレーができて凄くうれしい」

 タイトルを防衛できなかったフリッツはランキングの動向をリアルタイムで伝えるATPライブランキングで10位となり、シナーが50ポイント差の11位につけている。

 シナーは次のラウンドで、第8シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を6-4 6-4で破って勝ち上がった第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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