20歳の誕生日を勝利で飾ったアルカラスが2週連続優勝と大会連覇に王手「スペイン中をハッピーにできるよう頑張る」 [マドリッド・オープン]

写真は試合後に20歳の誕生日を祝うケーキをプレゼントされたカルロス・アルカラス(スペイン/前列中央)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ムトゥア・マドリッド・オープン」(ATP1000/スペイン・マドリッド/4月26日~5月7日/賞金総額879万6536ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準決勝で、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第17シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)を6-4 6-3で下して2週連続優勝と大会連覇に王手をかけた。

 第6ゲームでブレークしたリードを守って第1セットを先取したアルカラスは第2セット2-1と先行しながら2-2に追いつかれたが、そこから相手のサービスゲームを2度破って1時間40分で試合を締めくくった。アルカラスはチョリッチが見せた不屈の抵抗を克服するためベストを尽くさなければならなかったが、多彩なプレーで相手のリズムを崩して主導権を握った。

「ここマドリッドでふたたび決勝を戦えるというのは、僕にとって本当に大きな意味がある。ここは僕にとって凄く特別な場所だ。12歳以下のジュニアとしてプレーしたとき以来、ここには素晴らしい思い出がある。もちろん昨年も素晴らしかった」とアルカラスは試合後にコメントした。

「20歳になったというのも特別なことだ。ここでの決勝を楽しむつもりだし、もちろんスペイン中をハッピーにできるよう頑張るよ」

 スペインで開催されたツアー公式戦でマッチ20連勝中のアルカラスはホームでプレーすることのプレッシャーについて聞かれ、「僕はここマドリッドでのプレーを楽しんでいる。僕はいつもファンたちを幸せにしようとしており、それが自分の幸せにも繋がっている。プレッシャーについては考えていないよ。とにかくいいプレーをしていい結果を出すことだけを考えているんだ」と答えた。

 アルカラスがタイトル防衛に成功した場合、彼は次週のローマに出場するだけでノバク・ジョコビッチ(セルビア)から世界ナンバーワンの座を奪い返すことができる。アルカラスが昨年のローマを右踵のケガで欠場したのに対し、ジョコビッチは優勝したためどれだけ勝ってもポイントを加算することができないのだ。

 20歳の誕生日を勝利で飾ったアルカラスは決勝で、予選勝者のアスラン・カラツェフ(ロシア)を4-6 6-3 6-4で破って勝ち上がったラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のヤン レナード・ストルフ(ドイツ)と対戦する。ストルフは今大会の予選決勝でカラツェフに4-6 2-6で敗れていたが、より大きな舞台でその雪辱に成功した。

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写真◎Getty Images

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