シナーが5時間を超える激闘の末にアルトマイヤーに敗れフレンチ・オープン自己ワーストの2回戦敗退

写真はヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月28日~6月11日/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、第8シードのヤニク・シナー(イタリア)がダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)に7-6(0) 6-7(7) 6-1 6-7(4) 5-7で競り負けた。

 セットカウント2-1とリードしたシナーは第4セット5-4のサービスゲームで2つのマッチポイントを凌がれてブレークバックを許すと、もつれ込んだタイブレークを落として最終セットに持ち込まれた。シナーは第5セット4-5の崖っぷちから相手のサービスゲームを破る粘りを見せたが、アルトマイヤーが2度目のサービング・フォー・ザ・マッチで迎えた5度目のマッチポイントでセンターへサービスエースを決めて5時間26分の激闘に終止符を打った。

 ふたりは昨年8月にUSオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)の1回戦で一度対決しており、そのときはシナーが5-7 6-2 6-1 3-6 6-1で勝っていた。

 ロラン・ギャロスでのシナーは2020年に初出場で準々決勝に進出したあと21年と22年も16強入りしていたが、初の早期敗退を喫した。

 アルトマイヤーは次のラウンドで、エミル・ルースブオリ(フィンランド)を7-6(4) 6-3 6-4で破って勝ち上がった第28シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する。

 そのほかの試合では第9シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)、第12シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)、第22シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、第23シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)、ニコラス・ジャリー(チリ)、マルコス・ギロン(アメリカ)、予選勝者のジェナロ アルベルト・オリビエリ(アルゼンチン)が3回戦に駒を進めた。

 第16シードのトミー・ポール(アメリカ)は前週のジュネーブ(ATP250/クレーコート)で今季2つ目のタイトルを獲得したジャリーに6-3 1-6 4-6 5-7で敗れ、2回戦でシードダウンを喫した。

※名前の左に付いている数字はドロー番号、[ ]数字はシード順位、Qは予選勝者、LLはラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)

男子シングルス2回戦|主な試合結果

○70ジェナロ アルベルト・オリビエリ(アルゼンチン)[Q] 7-6(7) 3-6 6-4 7-6(3) ●71アンドレア・ババッソーリ(イタリア)[Q]

○73フランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)[23] 6-3 6-3 6-4 ●76ヤニック・ハンフマン(ドイツ)[LL]

○80テイラー・フリッツ(アメリカ)[9] 2-6 6-4 6-3 6-4 ●78アルトゥール・リンデルネック(フランス)

○83ニコラス・ジャリー(チリ)3-6 6-1 6-4 7-5 ●81トミー・ポール(アメリカ)[16]

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○86マルコス・ギロン(アメリカ)6-2 6-3 6-2 ●87イリ・ラフェチュカ(チェコ)

○99ダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)6-7(0) 7-6(7) 1-6 7-6(4) 7-5 ●97ヤニク・シナー(イタリア)[8]

○105アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)[22] 6-4 6-2 6-1 ●108アレックス・モルチャン(スロバキア)

○112フランシス・ティアフォー(アメリカ)[12] 3-6 6-3 7-5 6-2 ●110アスラン・カラツェフ(ロシア)[Q]

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写真◎Getty Images

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