メドベージェフが8強入りもチチパスはジャリーに惜敗 [ATPハレ]

写真はダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「テラ・ウォルトマン・オープン」(ATP500/ドイツ・ノルトライン ヴェストファーレン州ハレ/6月19~25日/賞金総額234万5130ユーロ/グラスコート)の男子シングルス2回戦で、第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)がラスロ・ジェレ(セルビア)を6-3 6-7(5) 6-3で振りきりベスト8に進出した。

 立ち上がりに3ゲームを連取したメドベージェフは第1セットを先取したあとタイブレークの末に第2セットを落としたが、第3セット4-1から4-3に追い上げられながらも続く2ゲームを連取して2時間10分で勝利を決めた。メドベージェフは全体的にレベルの高い安定したプレーを見せたが、先にブレークを許しながら追いついた第2セットではもつれ込んだタイブレークで一時4-1とリードしながら巻き返されてフルセットの戦いを強いられた。

「グラスコートは僕にとって本当に難しい。完璧なプレーをしても2つのタイブレークを落として負けることだってあり得るから、少し奇妙に感じるよ」とメドベージェフは試合後にコメントした。

「ロジャー・フェデラー(スイス)のような(グラスコートを得意とする)トッププレーヤーはある意味でエイリアンのように見えるけど、彼らが持つ最高の部分を見るように心掛けている。ウインブルドンでもハレでも、誰が相手でも勝つことが難しいこのサーフェスで彼らがどのようにしてこれほど多くのタイトルを獲ることができたのかを見定めてみたいよ」

 メドベージェフは次のラウンドで、ブランドン・ナカシマ(アメリカ)を7-5 7-6(2)で破って勝ち上がった第8シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)と対戦する。

 苦境を乗り越えて初戦を突破した第2シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)はこの日も接戦を強いられ、ニコラス・ジャリー(チリ)に6-7(7) 5-7で競り負けた。ジャリーは試合を通して34本のウィナーを決め、第2セット5-5からこの試合唯一のブレークに成功してストレートで決着をつけた。

 そのほかの試合では第9シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)がデニス・シャポバロフ(カナダ)を6-2 6-4で下してジャリーに対する準々決勝に駒を進め、ヤン レナード・ストルフ(ドイツ)は予選勝者のロマン・サフィウリン(ロシア)を6-1 7-6(4)で倒して初戦を突破した。

 またこの日は大会の30周年を祝うため、同大会の最多記録となる10度の優勝を誇るフェデラーがメインゲストとしてセレモニーに登場してファンを喜ばせた。

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写真◎Getty Images

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