世界1位ジョコビッチ、2位ナダルが3回戦進出 [ロレックス・パリ・マスターズ]

フランス・パリで開催されている「ロレックス・パリ・マスターズ」(ATP1000/10月28~11月3日/賞金総額579万1280ドル/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、優勝歴4回のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が世界ランク97位で20歳のコランタン・ムーテ(フランス)との試合でぐらついた第1セットを克服し、7-6(2) 6-4で下して3回戦に進出した。

 第1シードのジョコビッチは第7ゲームでサービスを落とし、3-5ダウンから第9ゲームでサービスをキープするために2つのセットポイントをしのがなければならなかった。グランドスラム大会を16度制した男は、ブレークバックして5-5と追いついた。世界1位のジョコビッチは今大会で77勝目となるタイトルを狙っているが、一方のムーテはこれまでまだ一度もタイトルを獲得したことがない。

 古きライバルであるジョコビッチと年末ランキング1位の座を争っているUSオープン優勝者のラファエル・ナダル(スペイン)は、ノーシードのアドリアン・マナリノ(フランス)を7-5 6-4で倒した。

 第2シードのナダルは次の3回戦で、第16シードのスタン・ワウリンカ(スイス)と対戦する。彼はワウリンカに対して18勝3敗の戦績を誇る。

「試合を通し、サーブは非常にうまく機能した。ふさわしいレベルでプレーしていたと思う」と8本のサービスエースを決めたナダルは振り返った。「しばらくプレーしないでいたあとに戻るということは容易なことじゃない」。

 最近結婚したナダルはUSオープンでキャリア19回目のグランドスラム・タイトルを獲得したあと、一度しかプレーしていなかった。それは1ヵ月以上前のレーバー・カップでの、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)に対する勝利だ。しかし彼はこの日、一度もブレークポイントに遭遇しなかった。反対にジョコビッチは6つのブレークポイントに直面し、そのうち4つをセーブした。

 試合後に話しているときに声が枯れていたジョコビッチは、このところ体調がすぐれなかったことを明かした。

「ここ3日ほど、不運なことに何かにつかまってしまったみたいで…」とジョコビッチは詳細には言及せずに説明した。「健康面で最高の気分ではないんだ。それがコート上での活力、エネルギーに影響を与えている。用心深さ、注意力、スタミナといったさまざまなことがその影響を受けていたんだ」。

 昨年は決勝で敗れ、ここでの最後の優勝は4年前になるジョコビッチは、第2セットでムーテにブレークバックを許した。しかし彼は最初のマッチポイントをフォアハンドのダウン・ザ・ラインでものにし、結局ストレートで勝利を決めた。彼は次のラウンドで、カイル・エドマンド(イギリス)と対戦する。エドマンドはこの日、第14シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を7-5 6-3で倒した。

 世界3位のロジャー・フェデラー(スイス)は今大会を欠場したが、1位のジョコビッチと2位のナダルはここパリで多くのポイントを獲得することを目指している。もしこのパリで優勝すると、ナダルはキャリア5度目の年末ランキング1位を確保することができる。一方のジョコビッチは、史上最多タイ記録となる6度目の年末ナンバーワンを目指している。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア/左)とラファエル・ナダル(スペイン/右)(Getty Images)

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