2つのマッチポイントを凌いでフルセット勝利のルーネがグランドスラム3大会連続ベスト16進出「本当に凄い試合だった!」 [ウインブルドン]
今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月3~16日/グラスコート)の男子シングルス3回戦で第6シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)が第31シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)に6-3 4-6 3-6 6-4 7-6(10-8)で競り勝ち、グランドスラム3大会連続となるベスト16進出を決めた。
第5セット4-5からふたつのマッチポイントを凌いだ末にキープしたルーネは、もつれ込んだ10ポイントタイブレークで5-8とリードされながらも最後の5ポイントを連取して勝利をもぎ取った。
もつれにもつれた最後のタイブレーク8-8の場面でダビドビッチ フォキナは不意打ちを狙ってか突如アンダーサーブを打ってネットに出たが、ルーネにフォアハンドのパッシングショットを決められるという憂き目にあった。これでルーネは最初のマッチポイントを掴み、ダビドビッチ フォキナがフォアハンドをネットにかけて3時間59分の死闘に終止符が打たれた。
のちに『これまでプレーした中でもっとも楽しい試合のひとつ』と話したルーネは、「まさかアンダーサーブがくるなんて予想していなかった。彼は素晴らしいサービスを打っていたから、実は有難かったね。マッチポイントを掴むチャンスだと思ったよ。でも予想していなかったから素早く反応しなければならなかったけどね。でも本当に凄い試合だった!」と試合後にコメントした。
試合が如何に接戦だったかは統計にも表れており、2人合わせて30回あったブレークチャンスでお互いに4度ずつ相手のサービスゲームを破った。また両者ともウィナー数がアンフォーストエラーの数を上回っており(ルーネ61:57、ダビドビッチ フォキナ46:41)、ともにネットに出たときに58%の確率でポイントを取った。お互いに見事なショットを繰り出し、会場を大いに沸かせた好ゲームだった。
ルーネは次のラウンドで、第10シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)と第21シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)の勝者と対戦する。この試合は屋根のないNo.2コートで行われていたが、ディミトロフが6-2 6-3 1-2とリードした時点で雨により順延となった。
写真◎Getty Images
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