ジャバーがアンドレスクとの接戦を制して3回戦を突破「雨に感謝しなければならない」 [ウインブルドン]

写真は接戦を制して3回戦を突破したオンス・ジャバー(チュニジア)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月3~16日/グラスコート)の女子シングルス3回戦で、第6シードのオンス・ジャバー(チュニジア)が2019年USオープン優勝者のビアンカ・アンドレスク(カナダ)に3-6 6-3 6-4で逆転勝利をおさめてベスト16進出を決めた。

 自分のためだけでなく祖国のためにもグランドスラム大会で優勝した初のチュニジア人となることを目指しているジャバーは、特にウインブルドンに強い愛着を持っている。昨年の準優勝者であるジャバーはこの日、アンドレスクに課せられた試練を苦労の末に乗り越え夢に向けてまた一歩進んだ。

 第1セットではアンドレスクの繊細なタッチとパワーのコンビネーションに対抗しきれなかったジャバーだったが、第2セットでは落ち着きとリズムを取り戻してセットオールに追いついた。しかし第3セットに入ると今度はアンドレスクがレベルを引き上げ3-1とリードしたあとジャバーはすかさず反撃して直ぐにブレークバックしたが、この緊迫した場面で雨のため屋根が閉じられることになり小休止が入った。

 再開後にジャバーは落ち着きを保ってブレークポイントをセーブして互角のまま試合は進んだが、4-4の場面でアンドレスクが崩れてダブルフォールトとアンフォーストエラーでラブゲームでサービスダウンを喫した。ジャバーは続くサービング・フォー・ザ・マッチをサービスエースで締めくくり、1時間48分の接戦に終止符を打った。

「凄く感情的になったわ。昨年にここで素晴らしい決勝を戦ったあとにまたここ(センターコート)に戻ってきた。ここのエネルギーと美しさが大好きなの。またここに戻ってきてもっと多くの試合ができることを願っているわ」とジャバーと試合後にコメントした。

「雨に感謝しなければならないわ。おかげでコーチと話せて試合についてよりよい展望を持つことができたから。自分のベストテニスができていないと感じていた。もっとアグレッシブに自分のプレーをしたかったんだけど、グランドスラム優勝経験者が相手だった。素晴らしいチャンピオンが今日のミッションをより困難なものにさせたのよ」

 ジャバーは次のラウンドで、予選勝者のナタリア・ステバノビッチ(セルビア)を6-3 7-5で破って勝ち上がった第9シードのペトラ・クビトバ(チェコ)と対戦する。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles