サバレンカが2年ぶりのウインブルドンでふたたび準決勝に進出「私はより自分の力を信じられるようになった」

写真は出場2大会連続となるベスト4進出を決めたアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月3~16日/グラスコート)の女子シングルス準々決勝で、第2シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)が第25シードのマディソン・キーズ(アメリカ)を6-2 6-4で退けベスト4に進出した。

 相手のサービスゲームを2度破って第1セットを先取したサバレンカは第2セットで2-4とリードされたが、そこから最後の4ゲームを連取して1時間27分で勝利を決めた。キーズは前哨戦のイーストボーンで優勝して今大会を迎えていたが、連勝は「9」でストップした。

 今年のオーストラリアン・オープンでグランドスラム初優勝を飾ったサバレンカは、過去1年間の四大大会すべてで準決勝以上に進出した唯一の選手となった。

 昨年はロシアによるウクライナ侵攻を受けてウインブルドンとイギリスのローンテニス協会(LTA)がイギリスで開催されるグラスコート大会からロシアとベラルーシの選手を除外する決断を下したため参加できなかったが、サバレンカは前回プレーした2021年にも4強入りしていた。

「本当に悲しかったけど、同時に『OK、リセットしてすべてを一から始めるいい時期だ』と考えたの。当時の私はサービスにとても苦労していて、感情面も含めてたくさんの問題を抱えていた。だからその時間でいい準備ができると思い、ちょっとしたスイッチになると受け止めたわ」とサバレンカは欠場を余儀なくされた昨年のことを振り返った。

「本当にいい仕事をして、それがUSオープンで役に立った。それから私は自分自身をより信じられるようになり、いいプレーができるようになったの。コートでも気分がよくなり、感情的にも気が楽になっているわ。この期間が私に強い信念を与えてくれたのだと思う」

 サバレンカは準決勝で、大会連覇を目指していた第3シードのエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)を6-7(5) 6-4 6-1で破って勝ち上がった第6シードのオンス・ジャバー(チュニジア)と対戦する。前日に第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が敗れたことにより、サバレンカは次の試合に勝てば初めて世界ナンバーワンの座に就くことができる。

 ウインブルドンのタイトルと世界1位のどちらにモティベーションを感じるかと聞かれたサバレンカは、「正直に言うと、どちらも欲しいわ」と答えた。

「でもそんなことばかり考え始めたら試合に身が入らないから、自分自身に集中しようとしているの。私がナンバーワンになる準備ができているか、もう一度決勝で戦う準備ができているかはあとで考えましょう」

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写真◎Getty Images

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