20歳同士のライバル対決を制したアルカラスが準決勝へ「第2セットからは大いに楽しめた」 [ウインブルドン]

写真は20歳同士のライバル対決を制して4強入りを決めたカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月3~16日/グラスコート)の男子シングルス準々決勝で、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第6シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)との20歳同士のライバル対決を7-6(3) 6-4 6-4で制してベスト4に進出した。

 同大会の同種目で準々決勝を21歳以下の選手同士がプレーしたのは1968年のオープン化以降で初の出来事で、20歳の選手がウインブルドンで4強入りしたのは、2007年のノバク・ジョコビッチ(セルビア)以来となる。

 ふたりは2時間21分の戦いを通して激しいストローク戦を繰り広げたが、重要な瞬間に適切な解決策を見つけたアルカラスが勝者となった。

「本当に素晴らしい。ウインブルドンという美しくて偉大な大会でいい成績を挙げるのは、僕がテニスを始めたときからの夢なんだ。ここで準決勝をプレーできるなんて夢みたいだ。非常にいいレベルでプレーできていると思う。このサーフェスでこれほどいいレベルでプレーできるなんて期待していなかった。本当に凄いことだ」とグランドスラム出場3大会連続で準決勝に進出したアルカラスは試合後のオンコートインタビューで語った。

「厳しい試合だった。ウインブルドンの準々決勝であることと相手が同い年のルーネということで最初は本当に緊張していたよ。彼は素晴らしいプレーをするから厳しかったけど、何度も言ってきたようにコートの上では友達じゃないから自分のことに集中しなければならない。それに関してはよくやったっと思う」

 競り合いとなった第1セットを取ったことでリズムを掴んだアルカラスは、続く2セットでは一度もブレークポイントに直面することなく試合の主導権を握った。

「第2セットからは大いに楽しめた。僕は自分のテニスをして、笑顔を浮かべていた。それがすべてのカギだ。第1セットを取り、大声で『バモス!』と叫んだことで僕は最高のレベルを見い出すことができたんだ」とアルカラスは試合を振り返った。

 一方で敗れたルーネは、「どんな状況であっても自分の試合に全力で取り組まなければならないということを学んだと思う。今日は100%の力を発揮できなかったと感じている」と悔しさを滲ませた。

「僕はあまりに多くのポイントで彼に付け入る隙を与えてしまった。利用できるチャンスを手にしたときの彼は素晴らしいよ」

 ルーネとの対戦成績(Next Gen ATPファイナルズを含む)を2勝1敗としたアルカラスは準決勝で、クリストファー・ユーバンクス(アメリカ)を6-4 1-6 4-6 7-6(4) 6-1で破って勝ち上がった第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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